【ソチへ決意新た 浅田「ワクワク ドキドキ」】
◇羽生「理想の形になってよかった」
フィギュアスケートのソチ冬季五輪代表に選ばれた選手たちが、最終選考会となった全日本選手権から一夜明けた24日、さいたま市内で取材に応じた。2年連続の全日本王者に輝き、初の代表切符を射止めた羽生結弦(ゆづる)=ANA=は「率直にうれしい。ソチを見据えた上での全日本という感じで臨んだので、(結果が)理想の形になってよかった」と語った。
今大会は3位に終わったものの、2大会連続で代表となった浅田真央(中京大)は「バンクーバー五輪が終わってすぐにソチ五輪を目標にしてきたが、昨日ようやく正式に決まってすごくうれしい。バンクーバーと同じく、ワクワクドキドキしている」と声を弾ませた。
今大会5位ながら、過去の実績などが考慮されて3大会連続の五輪となった高橋大輔(関大大学院)は「すごくうれしいが、(次はいい演技を)やらなければいけないというピリッとした気持ちで終わった。今は気持ちが次に向かっている。これからが正念場」と振り返った。
グランプリ(GP)シリーズ2連勝など勢いに乗って初代表となった町田樹(たつき)=関大=は「もう少しうれしいかと思ったけど、重みをひしひしと感じて気が引き締まる思い」、初の全日本女王に輝き、バンクーバー大会から2大会連続出場となる鈴木明子(邦和スポーツランド)は「自分の演技ができれば結果につながることだけのことはやってきた」、今季の不振をはね返し、念願の初代表となった村上佳菜子(中京大)は「GPシリーズの後、毎日同じこと(練習)の繰り返しでつらかったが、やってきてよかった」とそれぞれ思いを語った。【芳賀竜也、石井朗生】
毎日新聞 12月24日(火)12時32分配信
【浅田真央、イブほしいものは「何もない」】
フィギュアスケートのソチ五輪代表最終選考会を兼ねた全日本選手権から一夜明けた24日、日本代表に選出された男女シングル、ペア、アイスダンスの選手らが記者会見を行った。
2大会連続の五輪代表の座をつかんだ浅田真央(23=中京大)は「バンクーバー五輪が終わったすぐにソチを目標にして、ようやく正式に決まってすごくうれしい気持ちはあります」と笑顔。
24日はクリスマスイブだが、「(プレゼントでほしいものは)今は何もないです」と答え、悲願の金メダルを自らの手でつかむ気概をのぞかせた。
年明けから再始動するが、「ゆっくりしたい。こたつで横になりたい」と予想外の希望を口にして笑いを誘う場面もあった。
日刊スポーツ 12月24日(火)15時57分配信
【女子フリーの平均視聴率30.0% 瞬間最高は37.9%!】
ソチ五輪日本代表が発表される「全日本フィギュア選手権 女子フリー」が23日、フジテレビ系で生中継され、平均視聴率(午後8時12分~)が30.0%(ビデオリサーチの調べ、関東地区)、瞬間最高は、浅田真央選手の得点が発表され、鈴木明子選手の優勝が決まった午後9時25分と26分の2時点で37.9%(同)と高視聴率を記録したことが分かった。
「全日本フィギュア選手権」は22日にも女子ショートプログラム(午後7時半~)と男子フリー(午後9時~)が放送され、番組平均視聴率の女子SPは22.8%、男子フリーは23.0%(ともに同)だった。瞬間最高は女子SPが28.7%、男子フリーは28.9%(ともに同)といずれも高視聴率だった。
日本スケート連盟は23日の大会の最後にフィギュアスケートのソチ冬季五輪日本代表を発表した。女子は、鈴木選手(28)▽浅田選手(23)▽村上佳菜子選手(19)。鈴木選手と浅田選手は2大会連続、村上選手は初の五輪代表となった。男子は、羽生結弦(ゆづる)選手(19)▽町田樹(たつき)選手(23)▽高橋大輔選手(27)を選出。羽生選手と町田選手は初代表、高橋選手は3大会連続の代表となった。
まんたんウェブ 12月24日(火)11時54分配信
【真央2度目の五輪へ、男子代表には羽生、町田、高橋が選出】
日本スケート連盟は23日、来年2月に開催されるソチ五輪の日本代表選手を発表した。男子シングルは羽生結弦(ANA)、町田樹(関西大学)、高橋大輔(関西大大学院)、女子シングルは鈴木明子(邦和スポーツランド)、浅田真央(中京大学)、村上佳菜子(中京大)のそれぞれ3人が代表入りした。また、アイスダンスはキャシー・リード、クリス・リード組(木下クラブ)が代表。ペアは、高橋成美、木原龍一組(木下クラブ)が団体戦メンバーとして選ばれた。
<フィギュアスケート・ソチ五輪代表メンバー>
■男子
・羽生結弦(ANA) 初出場
・町田樹(関西大) 初出場
・高橋大輔(関西大大学院) 3大会連続3度目 ※06年トリノ五輪8位、10年バンクーバー五輪銅メダル
■女子
・鈴木明子(邦和スポーツランド) 2大会連続2度目 ※10年バンクーバー五輪8位
・浅田真央(中京大) 2大会連続2度目 ※10年バンクーバー五輪銀メダル
・村上佳菜子(中京大) 初出場
■アイスダンス
・キャシー・リード、クリス・リード組(木下クラブ) 五輪2大会連続2度目 ※10年バンクーバー五輪17位
■ペア(団体戦)
・高橋成美、木原龍一組(木下クラブ) 初出場
スポーツナビ 12月23日(月)21時43分配信
ソチ五輪で金メダルを首からかけた浅田真央ちゃんの姿を想像するのは、私だけではないだろう。今年の女子フィギュアスケートGPファイナルは、浅田の2年連続4回目の優勝で幕を閉じた。ショートプログラムで1回、フリーで挑戦した2回のトリプルアクセルは回転不足や転倒こそあったが、最大の武器であるトリプルアクセルを封印してグランプリファイナル優勝を果たした昨年とは仕上がり具合に、雲泥の差がある。浅田本人も手ごたえを感じており「(フリーで)アクセル2回は体力的に負担がかかるのは分かっていますが、きょうやった構成で臨んでいきたい」と話し、全日本選手権、来年2月にロシアで行われるソチ五輪のフィギュアスケートでも今大会同様のプログラム構成で臨むつもりになっている。
悲願の金メダル獲得を目指す浅田真央にとって、最大のライバルであるキム・ヨナの動向は気になるところだろう。ソチ五輪の金メダリストになって、現役を引退してほしいところだが、ライバルは一筋縄にはいかない。キム・ヨナはGPファイナルとほぼ同時期にクロアチア・ザグレブで行われた国際大会、ゴールデンスピンに出場。6日のショートプログラムは今季世界最高となる73・37点をマーク。7日のフリーではタンゴ「アディオス・ノニーノ」という曲をバックにすべり、ジャンプでは手をついたものの131・12点の高得点をたたき出し合計204・49点という高得点で優勝。「ソチ五輪ではキャリアの最後をいい形で締めくくりたい」と五輪連覇に自信を深めている。
GPファイナルとゴールデンスピンでは試合環境やプレッシャーのかかり具合がまるで違うので、GPファイナルの浅田の得点とゴールデンスピンのキム・ヨナの得点を単純には比較はできない。だが、得点は得点。足の故障で今季のGPシリーズに一度も出場しておらず、試合勘も戻っていないはずのキム・ヨナの得点の方が上であるとは、首をかしげざるを得ない。これまでも、浅田とキム・ヨナの得点をみて、釈然としない気持ちを抱いた人は多いだろう。バンクーバー五輪では、キム・ヨナがショート、フリーの合計で、フリーで2回のトリプルアクセルを飛んだ浅田真央の205.50点を大きく上回る228.56点で金メダルを獲得した。
また、その直後の世界選手権ではミスを連発したフリーの得点が、浅田のそれを上回った。かつてソルトレーク五輪で行われたフィギュアスケートの採点が疑惑を招き、採点方法が変わったことがあったほど、フィギュアの採点方法は奇奇怪怪である。現在、フィギュアスケートの採点は、国際スケート連盟が規定しているジャッジジシステム「Code of Points」が用いられている。これは、「International Judging System」とも呼ばれ、種目ごとに技術点、構成点、ディダクション(違反行為によるマイナス)を算出し、それを合計したものが総合得点になるが、一般の人間には、実に分かりづらい部分もある。ジャンプの難易度などが採点の要素になる技術点は割と理解できる。だが、構成点というのが曲者だ。よくキム・ヨナは構成点が高いといわれている。構成点とは演技審判が(1)スケート技術(2)動作(3)振り付け(4)曲の解釈(5)要素のつなぎ‐の5項目をそれぞれ10点満点、0.25点刻みで評価し、合計点で算出したものを指す。だが、浅田とキム・ヨナとの間に構成点でどれほどの開きがあるか、正直、分からない。
フィギュアスケートは採点競技であって、タイムを競うスピードスケートとは違うのはもちろん分かっている。だが、採点をする審判も人間である。思い込みの入る余地は十分にあるだろうし、かつてはジャッジの買収疑惑が渦巻いたこともある。確かに、フィギュアスケート界が、今まで以上に万人に分かりやすい採点方法を生み出すには時間がかかるだろう。だが、インターネットの投票などを使い、誰の目から見ても、納得できるいくつかの要素を採点に盛り込めないものだろうか。納得のいく演技で金メダルを獲得し、表彰台の真ん中に立つ真央ちゃんの笑顔がみられると信じている。
(デイリースポーツ・今野良彦)
デイリースポーツ 12月12日(木)11時25分配信
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採点方法というより、キムヨナの得点が疑問なんですよね。
いくらB級大会とはいえ演技内容に見合わない高得点が出てしまうのはどうかと。
買収疑惑を持たれてしまうのも、現状では当然なのかも…。
真央が叱られていた――。フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナル(福岡)女子シングルで、浅田真央(23=中京大)は2年連続4度目の優勝を果たした。来年2月ソチ五輪での金メダル獲得へ向け、今季は負けなしで順調な仕上がりを見せている。好調の要因の一つは試合で力を発揮できるよう調整法を変えたことだが、このウラでは温厚な“恩師”からまさかの叱責があったという。
優勝から一夜明けた8日、真央は「フリーはトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を2回決める課題をこなせず悔しいが、その後の演技のリカバリーはできている。アクセル以外はクリアになってきていると思うので、トリプルアクセルを磨いていきたい」と語った。
今大会では、トリプルアクセルの名手だった伊藤みどりさん(44)と話す機会があった。伊藤さんに「私は(2回跳ぶときも)何も考えないで跳んでいたよ」とヒントをもらい「私も何も考えずに自然体で跳びます」と今後の取り組み方も明かした。
年末の全日本選手権(21~23日、埼玉)、そして来年2月のソチ本番へ、真央の金メダルロードはいよいよ佳境に入ってきた。日々厳しい練習をこなすなか、体調面のコントロールが重要なカギになる。フィギュアは激しいジャンプやスピンをこなすとあって、持病の腰痛はもはや職業病だ。1年前のGPファイナル(ソチ)のころから発症したが、関係者によれば、真央はこの時から調整方法を大幅に変えたという。
昨年まで、練習を終えたあとは疲労困憊で空腹に襲われるため、すぐに自宅や宿泊先に戻り、時間がたったあとにストレッチを行った。大会中も同様で、公式練習や競技を終えると早めに宿泊先に戻っていた。しかし、今季は違う。大会期間中の練習終了後、長ければ3時間近く会場に残り、その場ですぐにストレッチなどのクールダウンを行うようになった。
きっかけは恩師・佐藤信夫コーチ(71)が放った厳しい愛のムチ。佐藤コーチは“弟子”の小塚崇彦(24=トヨタ自動車)と真央にはかねて早めのクールダウンの重要性を説いてきた。ところが、早くリラックスしたい気持ちが先にたち、なかなか行動に移せない。
そこで、普段は温厚な佐藤コーチが「もしやらないなら、私は君たちをもう教えません!」とカミナリを落としたという。ぐうの音も出なくなった真央は「わかりました」とようやく改心。念入りにクールダウンを行うようになったのだ。
今大会前にも疲労の蓄積で腰痛が出たが、1年前に調整法を変えなければ悪化し今季そのものを棒に振った可能性もあった。真央本人も腰痛については「疲労はあるが、自分でコントロールできている」と深刻にならずにすんでおり、叱られた効果は大きい。
8日のエキシビションでは金色の衣装を身にまとい華麗な演技を披露。生まれ変わった今なら腰痛も大した敵ではない。
東スポWeb 12月10日(火)11時51分配信