フィギュアスケーターの浅田真央さんを応援するブログ
【真央、4年後は「想像できない」3月の世界選手権が花道か】
ソチ五輪のフィギュアスケート女子フリーが20日行われ、ショートプログラム(SP)で16位と出遅れた、前回バンクーバー五輪銀メダルの浅田真央(23)=中京大=は、フリー3位となる自己ベストの142・71点をマーク。合計198・22点で6位入賞を果たした。鈴木明子(28)=邦和スポーツランド=は8位、村上佳菜子(19)=中京大=は12位だった。
地元ロシアのアデリナ・ソトニコワ(17)が149・95点をマークし、SP2位から逆転して合計224・59点で金メダルを獲得した。SP1位のキム・ヨナ(23)=韓国=は合計219・11点で2位に終わり、史上3人目の五輪連覇はならず。元世界女王カロリナ・コストナー(27)=イタリア=が合計216・73点で銅メダルだった。
母にささげるトリプルアクセルだ。12番滑走の真央は、冒頭の3回転半ジャンプに成功。GOE(出来栄え点)で0・43点加点され、今季初めて代名詞を完ぺきな形で決めた。続く2連続3回転は後半のループが回転不足とされ、3回転ルッツはエッジエラー。ダブルアクセル-3回転トーループは後半のトーループが回転不足に陥った。全6種類のジャンプを投入し、3回転ジャンプを計8度跳んだ。成功させれば女子の五輪史上初の快挙だったが、その夢はかなわず。それでも自己ベストをたたき出し、演技後は周囲の目もはばからず号泣した。
「終わったときは『やった』という気持ちが強かった。4年後?想像できない」
集大成と位置づけた2度目の五輪。メダルは獲得できなかったものの、SPから10人抜きで、6位まで順位を上げた。3月の世界選手権(埼玉)が現役最後の大会になりそうだ。2011年12月9日に肝硬変で亡くなった最愛の母・匡子(きょうこ)さん(享年48)も天国できっと、喜んでくれただろう。
サンケイスポーツ 2月21日(金)7時25分
【浅田、現役続行可能性も含め「一切未定」】

◇ヤグディン、クワンら、ツイッターで激励
【ソチ芳賀竜也】20日に行われたソチ冬季五輪のフィギュアスケート女子フリー。ショートプログラム(SP)16位と出遅れた浅田真央選手(23)=中京大=は、フリーで3位の得点をマークし総合6位まで順位を押し上げた。2大会連続のメダル獲得は果たせなかったが、浅田選手は今大会を「集大成」と位置付け、今季限りでの現役引退を既に公表している。フリーを好演したこの日、「(今後のことは)想像できない」と述べ、現役続行の可能性も含めて進路については「一切未定」とした。
浅田選手は昨年4月に東京で行われた世界国別対抗戦での記者会見で「ソチ五輪では自分の集大成としていい演技ができるようにしたい」と述べ、報道陣から「現役引退の意味か」と再度問われると、「今はそのつもりです」と答えた。
浅田選手の求心力は、フィギュアスケート界でも絶大なものがある。ミスを連発したSP終了後から、短文投稿サイトのツイッターには続々と著名スケーターらによる激励メッセージが投稿された。2002年ソルトレークシティー五輪金メダルのアレクセイ・ヤグディンさん(33)=ロシア=や1998年長野五輪銀メダルのミシェル・クワンさん(33)=米国=らも名を連ねている。
投稿者の一人で今大会の男子で銅メダルを獲得したデニス・テン選手(20)=カザフスタン=は、毎日新聞の取材に「ちょっとでも励ましになればと思って投稿した。今夜のフリーは最高だったね。彼女のファンは真央のことを誇りに思ってほしい」と、集大成の演技をたたえた。
浅田選手の進路について、指導する佐藤信夫コーチ(72)は「やる、やらないということは現時点で一言も聞いていない」と説明。その上で、「もう少しやってやればよかったな、と思うことは結構たくさんある。やるんだったら(スケートを)一回崩して、また新たな気持ちでやってみたいという思いもある」と、浅田選手が希望すれば指導を引き受ける可能性を示唆した。
毎日新聞 2月21日(金)10時59分
----------
今後のことはまだ考えられないですよね。
世界選手権もあるし…。
十分頑張ったんだから引退して休んでほしいという気持ちと、
まだ真央ちゃんを見ていたいという気持ちがあります。
ソチ五輪のフィギュアスケート女子フリーが20日行われ、ショートプログラム(SP)で16位と出遅れた、前回バンクーバー五輪銀メダルの浅田真央(23)=中京大=は、フリー3位となる自己ベストの142・71点をマーク。合計198・22点で6位入賞を果たした。鈴木明子(28)=邦和スポーツランド=は8位、村上佳菜子(19)=中京大=は12位だった。
地元ロシアのアデリナ・ソトニコワ(17)が149・95点をマークし、SP2位から逆転して合計224・59点で金メダルを獲得した。SP1位のキム・ヨナ(23)=韓国=は合計219・11点で2位に終わり、史上3人目の五輪連覇はならず。元世界女王カロリナ・コストナー(27)=イタリア=が合計216・73点で銅メダルだった。
母にささげるトリプルアクセルだ。12番滑走の真央は、冒頭の3回転半ジャンプに成功。GOE(出来栄え点)で0・43点加点され、今季初めて代名詞を完ぺきな形で決めた。続く2連続3回転は後半のループが回転不足とされ、3回転ルッツはエッジエラー。ダブルアクセル-3回転トーループは後半のトーループが回転不足に陥った。全6種類のジャンプを投入し、3回転ジャンプを計8度跳んだ。成功させれば女子の五輪史上初の快挙だったが、その夢はかなわず。それでも自己ベストをたたき出し、演技後は周囲の目もはばからず号泣した。
「終わったときは『やった』という気持ちが強かった。4年後?想像できない」
集大成と位置づけた2度目の五輪。メダルは獲得できなかったものの、SPから10人抜きで、6位まで順位を上げた。3月の世界選手権(埼玉)が現役最後の大会になりそうだ。2011年12月9日に肝硬変で亡くなった最愛の母・匡子(きょうこ)さん(享年48)も天国できっと、喜んでくれただろう。
サンケイスポーツ 2月21日(金)7時25分
【浅田、現役続行可能性も含め「一切未定」】
◇ヤグディン、クワンら、ツイッターで激励
【ソチ芳賀竜也】20日に行われたソチ冬季五輪のフィギュアスケート女子フリー。ショートプログラム(SP)16位と出遅れた浅田真央選手(23)=中京大=は、フリーで3位の得点をマークし総合6位まで順位を押し上げた。2大会連続のメダル獲得は果たせなかったが、浅田選手は今大会を「集大成」と位置付け、今季限りでの現役引退を既に公表している。フリーを好演したこの日、「(今後のことは)想像できない」と述べ、現役続行の可能性も含めて進路については「一切未定」とした。
浅田選手は昨年4月に東京で行われた世界国別対抗戦での記者会見で「ソチ五輪では自分の集大成としていい演技ができるようにしたい」と述べ、報道陣から「現役引退の意味か」と再度問われると、「今はそのつもりです」と答えた。
浅田選手の求心力は、フィギュアスケート界でも絶大なものがある。ミスを連発したSP終了後から、短文投稿サイトのツイッターには続々と著名スケーターらによる激励メッセージが投稿された。2002年ソルトレークシティー五輪金メダルのアレクセイ・ヤグディンさん(33)=ロシア=や1998年長野五輪銀メダルのミシェル・クワンさん(33)=米国=らも名を連ねている。
投稿者の一人で今大会の男子で銅メダルを獲得したデニス・テン選手(20)=カザフスタン=は、毎日新聞の取材に「ちょっとでも励ましになればと思って投稿した。今夜のフリーは最高だったね。彼女のファンは真央のことを誇りに思ってほしい」と、集大成の演技をたたえた。
浅田選手の進路について、指導する佐藤信夫コーチ(72)は「やる、やらないということは現時点で一言も聞いていない」と説明。その上で、「もう少しやってやればよかったな、と思うことは結構たくさんある。やるんだったら(スケートを)一回崩して、また新たな気持ちでやってみたいという思いもある」と、浅田選手が希望すれば指導を引き受ける可能性を示唆した。
毎日新聞 2月21日(金)10時59分
----------
今後のことはまだ考えられないですよね。
世界選手権もあるし…。
十分頑張ったんだから引退して休んでほしいという気持ちと、
まだ真央ちゃんを見ていたいという気持ちがあります。
PR
【真央、完璧フリーで号泣6位!亡き母へラストダンス】

ソチ冬季五輪フィギュアスケート女子フリー(20日、アイスバーグ・スケーティング・パレス)フィギュアスケート女子のフリーが行われ、19日のショートプログラム(SP)で16位と出遅れた前回バンクーバー五輪銀メダルの浅田真央(23)=中京大=はフリー3位となる自己ベストの142・71点をマーク。合計198・22点で6位入賞した。冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を今季初めて成功。全6種類、計8度の3回転ジャンプをすべて決めることはできなかったものの、亡き母・匡子(きょうこ)さん(享年48)へラストダンスを届けた。
涙で視界がかすんだ。ラフマニノフ作曲の『ピアノ協奏曲第2番』を演じきり、堂々と胸をそらした。迫真の247秒、自然と熱いものがこみあげた。目を真っ赤に腫らした銀盤のヒロインに、無数の花束がスタンドから投げ込まれる。最後は天真爛漫な“真央スマイル”が広がった。
「きのう悔しい思いをして、心配してくれた人がたくさんいた。最高の演技をして、恩返しすることができた」
冒頭のトリプルアクセルはきれいに着氷。投入回数を1回に減らした戦略が当たった。続く2連続3回転ジャンプは、後半のループが回転不足。ダブルアクセル-3回転トーループのコンビネーションはトーループが回り切らず。五輪で女子初の全6種類の3回転ジャンプ成功-の目標にはあと一歩届かなかったが、142・71点はフリーでの自己ベスト。ソトニコワ(ロシア)と金妍児(韓国)には及ばなかったが、SP16位からごぼう抜きした。
19日のSPでは3つのジャンプをことごとく失敗した。55・51点は2005年11月にシニアの国際大会に初出場して以降、4番目に低い得点。SPの順位が2桁になったのも初めてだったが、一夜で“劇的”な復活を遂げた。
バンクーバー五輪後の2010年9月から佐藤信夫コーチ(72)に師事。その仲を取り持ってくれたのが、11年12月9日に肝硬変で亡くなった最愛の母・匡子(きょうこ)さん(享年48)だった。名古屋から佐藤コーチの活動拠点がある新横浜まで足を運び、娘の指導を懇願。当初は受け入れに難色を示した本命を口説き落とした。
名伯楽も必死だった。午前中の公式練習では前夜のショックを引きずったように、真央は精彩を欠いた。ここで“逸話”を持ち出した。かつての教え子が試合直前で高熱を出しながら、最高の演技をしたことを。半世紀以上、スケートを生業にしてきた恩師の言葉が胸に響いた。「何かあったら『先生が助けにいくから』と言ってくれた」。リンクを降りた瞬間、その胸に飛び込んだ。
母の死去後、2012年春の世界選手権(ニース)で6位に沈み、2週間ほど氷上から離れた。約1カ月後、姉・舞さん(25)とカナダ・トロントへ向かい、振付師のローリー・ニコル氏の元でプログラム作りに励んだ。山と湖に囲まれた大自然に癒やされ、再起することを誓った。
「いまは悔しさとやりきった気持ちがある。これから『よかった』と気持ちが、強くなっていくと思う」
天国で見守る母にも胸を張って報告できる。この4年間、ジャンプのスランプやつらい別れを乗り越え、真摯(しんし)にフィギュアスケートに向き合った日々は、金メダルにも負けない、すがすがしい“輝き”を放った。
サンケイスポーツ 2月21日(金)5時19分
【真央 感涙リベンジ「最高の演技ができた」決戦前に赤飯で気合】

「フィギュアスケート女子シングル フリー」(20日、アイスベルク・パレス)
SP16位の浅田真央(23)=中京大=は、フリーで自己ベストを更新する142・71点をマークし、合計198・22点で6位入賞を果たした。冒頭のトリプルアクセルを成功させ、集大成の五輪を完全燃焼で終えた。
演技後は万感の涙がこぼれ落ちた。「SPはああいう形で終わって、すごく自分の中でプレッシャーを感じて。、ずっと悩んでいたけど、今日、こうしてバンクーバーから4年掛けてやってきたことが出せた。支えてくれた方々に最高の演技ができて嬉しかった」。
すべてのジャンプに失敗したSP。この日の朝の練習でも精彩を欠き、佐藤信夫コーチから喝を受けた。そこから気持ちが切り替わった。トレーニングルームで汗を流し、「よく寝て、よく食べてきました」。決戦前に食べたのは、「お赤飯」。心身ともに整えてきたリンクで、ようやく本来の自分の姿を取り戻した。
「これが私の最後の五輪」と話してきた集大成の舞台。「やりきった気持ちはある。終わって、ホッとして、4年間やってきて良かったなと思える。(4年後は)想像できません。今回はとにかく悔いなくと思っていた。そういう意味ではリベンジができたと思う。その後のことは、今は考えてないです」と、すっきりした表情で話した。
デイリースポーツ 2月21日(金)6時54分
ソチ冬季五輪フィギュアスケート女子フリー(20日、アイスバーグ・スケーティング・パレス)フィギュアスケート女子のフリーが行われ、19日のショートプログラム(SP)で16位と出遅れた前回バンクーバー五輪銀メダルの浅田真央(23)=中京大=はフリー3位となる自己ベストの142・71点をマーク。合計198・22点で6位入賞した。冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を今季初めて成功。全6種類、計8度の3回転ジャンプをすべて決めることはできなかったものの、亡き母・匡子(きょうこ)さん(享年48)へラストダンスを届けた。
涙で視界がかすんだ。ラフマニノフ作曲の『ピアノ協奏曲第2番』を演じきり、堂々と胸をそらした。迫真の247秒、自然と熱いものがこみあげた。目を真っ赤に腫らした銀盤のヒロインに、無数の花束がスタンドから投げ込まれる。最後は天真爛漫な“真央スマイル”が広がった。
「きのう悔しい思いをして、心配してくれた人がたくさんいた。最高の演技をして、恩返しすることができた」
冒頭のトリプルアクセルはきれいに着氷。投入回数を1回に減らした戦略が当たった。続く2連続3回転ジャンプは、後半のループが回転不足。ダブルアクセル-3回転トーループのコンビネーションはトーループが回り切らず。五輪で女子初の全6種類の3回転ジャンプ成功-の目標にはあと一歩届かなかったが、142・71点はフリーでの自己ベスト。ソトニコワ(ロシア)と金妍児(韓国)には及ばなかったが、SP16位からごぼう抜きした。
19日のSPでは3つのジャンプをことごとく失敗した。55・51点は2005年11月にシニアの国際大会に初出場して以降、4番目に低い得点。SPの順位が2桁になったのも初めてだったが、一夜で“劇的”な復活を遂げた。
バンクーバー五輪後の2010年9月から佐藤信夫コーチ(72)に師事。その仲を取り持ってくれたのが、11年12月9日に肝硬変で亡くなった最愛の母・匡子(きょうこ)さん(享年48)だった。名古屋から佐藤コーチの活動拠点がある新横浜まで足を運び、娘の指導を懇願。当初は受け入れに難色を示した本命を口説き落とした。
名伯楽も必死だった。午前中の公式練習では前夜のショックを引きずったように、真央は精彩を欠いた。ここで“逸話”を持ち出した。かつての教え子が試合直前で高熱を出しながら、最高の演技をしたことを。半世紀以上、スケートを生業にしてきた恩師の言葉が胸に響いた。「何かあったら『先生が助けにいくから』と言ってくれた」。リンクを降りた瞬間、その胸に飛び込んだ。
母の死去後、2012年春の世界選手権(ニース)で6位に沈み、2週間ほど氷上から離れた。約1カ月後、姉・舞さん(25)とカナダ・トロントへ向かい、振付師のローリー・ニコル氏の元でプログラム作りに励んだ。山と湖に囲まれた大自然に癒やされ、再起することを誓った。
「いまは悔しさとやりきった気持ちがある。これから『よかった』と気持ちが、強くなっていくと思う」
天国で見守る母にも胸を張って報告できる。この4年間、ジャンプのスランプやつらい別れを乗り越え、真摯(しんし)にフィギュアスケートに向き合った日々は、金メダルにも負けない、すがすがしい“輝き”を放った。
サンケイスポーツ 2月21日(金)5時19分
【真央 感涙リベンジ「最高の演技ができた」決戦前に赤飯で気合】
「フィギュアスケート女子シングル フリー」(20日、アイスベルク・パレス)
SP16位の浅田真央(23)=中京大=は、フリーで自己ベストを更新する142・71点をマークし、合計198・22点で6位入賞を果たした。冒頭のトリプルアクセルを成功させ、集大成の五輪を完全燃焼で終えた。
演技後は万感の涙がこぼれ落ちた。「SPはああいう形で終わって、すごく自分の中でプレッシャーを感じて。、ずっと悩んでいたけど、今日、こうしてバンクーバーから4年掛けてやってきたことが出せた。支えてくれた方々に最高の演技ができて嬉しかった」。
すべてのジャンプに失敗したSP。この日の朝の練習でも精彩を欠き、佐藤信夫コーチから喝を受けた。そこから気持ちが切り替わった。トレーニングルームで汗を流し、「よく寝て、よく食べてきました」。決戦前に食べたのは、「お赤飯」。心身ともに整えてきたリンクで、ようやく本来の自分の姿を取り戻した。
「これが私の最後の五輪」と話してきた集大成の舞台。「やりきった気持ちはある。終わって、ホッとして、4年間やってきて良かったなと思える。(4年後は)想像できません。今回はとにかく悔いなくと思っていた。そういう意味ではリベンジができたと思う。その後のことは、今は考えてないです」と、すっきりした表情で話した。
デイリースポーツ 2月21日(金)6時54分
1位 A.ソトニコワ 224.59点(フリー149.95、技術点75.54、演技構成点74.41)
2位 キム・ヨナ 219.11点(フリー144.19、技術点69.69、演技構成点74.50)
3位 K.コストナー 216.73点(フリー142.61、技術点68.84、演技構成点73.77)
6位 浅田真央 198.22点(フリー142.71、技術点73.03、演技構成点69.68)
競技結果
得点詳細
ジャッジスコア
昨日とは別人のような演技でした。
最初のトリプルアクセルに成功すると、次々とすべてのジャンプを決めました。
2つの回転不足や滑走順が早いことから得点が抑えられましたが、
フリーの自己ベストを更新。
逆境の中の素晴らしい演技に感動しました。
最後に見せた涙は昨日の悔しさと、フリーで思い通りの演技ができた喜びでしょうか?
真央ちゃん、ありがとう。
2位 キム・ヨナ 219.11点(フリー144.19、技術点69.69、演技構成点74.50)
3位 K.コストナー 216.73点(フリー142.61、技術点68.84、演技構成点73.77)
6位 浅田真央 198.22点(フリー142.71、技術点73.03、演技構成点69.68)
競技結果
得点詳細
ジャッジスコア
昨日とは別人のような演技でした。
最初のトリプルアクセルに成功すると、次々とすべてのジャンプを決めました。
2つの回転不足や滑走順が早いことから得点が抑えられましたが、
フリーの自己ベストを更新。
逆境の中の素晴らしい演技に感動しました。
最後に見せた涙は昨日の悔しさと、フリーで思い通りの演技ができた喜びでしょうか?
真央ちゃん、ありがとう。
【SP16位で笑顔を失った浅田真央。滑走前、彼女に見えていたものとは。】

スタートのポジションにつく前、少し上を見上げた。あのとき、何を観たのだろうか。何を思っていたのだろうか。
2月19日、フィギュアスケート女子ショートプログラム。
最終滑走の浅田真央は、滑り終えたあと、うつむいた。観客席に向けての礼でも、笑顔を浮かべることはなかった。
冒頭のトリプルアクセルで転倒し、トリプルフリップは回転不足の判定。3つ目のジャンプとして予定していたトリプルループ-ダブルループのコンビネーションジャンプも成功させることはできなかった。
結果は、55.51点の16位。自己ベストを20点以上下回った得点、シニアに転向後のグランプリシリーズ、世界選手権そしてオリンピックでもなかった順位。
「自分の思っているような演技が全然できませんでした」
「最初のトリプルアクセルから、『いつもと違う』と思ってしまいました」
「リンクに入ってからは落ち着いていたんですけど、滑り出してちょっと違うな、と」
試合後の取材では、沈痛な言葉が続いた。
【2度目の五輪が、1度目より簡単なわけではない】
何が「いつもと違う」と感じる要因となったのか。
自身、思いもよらない演技に終わったショックも大きかったろう。しかも終わったばかりだ。簡単に分析できるわけもない。
その中にあって、浅田は言った。
「(緊張は)団体戦のときから感じていて、自分の中で克服していくつもりでしたが、できませんでした」
その内容や度合いはどうあれ、緊張に苛まれていたことをうかがわせた。
バンクーバーに続く2度目のオリンピックである。一度経験している大舞台だ。ただし、経験しているから対処しやすいというわけでもない。大舞台であることを知ってしまったからこそ生まれる難しさもある。例えばフリースタイルスキーの上村愛子は、初めて出場した地元長野での大会よりも、2度目のソルトレイクシティ五輪でプレッシャーに苦しんだと言ったことがある。一度知ったことで、大会の大きさ、重みを把握する。把握するからこそ、かまえてしまう。
【鈴木は8位、村上は15位での折り返しとなった】
あるいは、懸ける思いの大きさかもしれない。いずれにせよ、2度目だからこそ難しいということはあり得るのだ。
浅田もそうだったとは断言はできない。ただ、おそらくは体調や仕上がりから来るものではなかったのではないか。事態を消化しきれないでいる浅田の様子にそう思えた。何にせよ今は、いたずらに断言することはできない。
鈴木明子は最初のトリプルトウループ-トリプルトウループが決まらず8位。両足の小指を痛めていたという。
「今はだいぶよくなっていますけれど、練習が積めていなかったので、不安がありました」
と、涙にくれた。
15位での折り返しとなった村上佳菜子も涙を流した。
滑り出しから、調子がよさそうに思えた。だが、トリプルフリップが1回転になる失敗。
「調子がよかったので、悔しいです。飛ぶ前にすごく考えてしまいました」
と、ただ悔しさを見せた。
【上位を占めたコストナー、ソトニコワ、ヨナ】
万全な滑りを見せられなかった日本の3選手に対し、ショートを滑った選手の中で、もっとも強い印象を残したのは、カロリナ・コストナー(イタリア)だった。最初のコンビネーションジャンプを、団体戦のトリプルトウーループ-トリプルトウループからトリプルフリップとトリプルトウループに変更。これを成功させると、あとはただただ、観る者を魅了するばかりだった。
「(ジャンプの変更は)コーチにも言っていませんでした。選択を任せてくれたコーチに感謝しているし、できるというところを見せたかったんです」
と笑ったコストナーは、こうも語った。
「私のためのスケートではなく、皆さんと共有したいと思っていました」
5コンポーネンツでトップの評価を得るなどしての3位だったが、その順位以上に、コストナーの思いが成就した、会心の演技ではなかったか。
2位には、地元ロシアのアデリナ・ソトニコワ。大きな期待を集めていたユリア・リプニツカヤ(ロシア)がジャンプのミスで5位にとどまったのと対照的に、注目度という点で高くなかったのが幸いだったかもしれない。思い切りのいい、ノーミスの演技に、思わずロシアの記者たちから拍手が湧き起こった。
圧巻の演技を見せたコストナーらを抑えて首位に立ったのは、キム・ヨナ(韓国)。
【3人はそれぞれに気持ちを切り替え、フリーへ】
ショートプログラムは終わり、明日20日にフリーを迎える。上位の3名はそろって74点台の僅差だ。熾烈な争いとなるだろう。
そして日本の3人の選手は、巻き返しを図る場となる。
「最後は気持ちよく終わりたいです」
涙ながら笑顔で言った鈴木。
村上はこう語った。
「今日の悔しさを忘れるくらいの、迫力のあるすごい演技をしたいです」
そして浅田。
「自分のやるべきことをしたいと思います」
フリーでは、やりたいことに、思い切って挑んでほしい。
3人はそれぞれに気持ちを切り替え、フリーを迎えようとしている。
(「オリンピックへの道」松原孝臣 = 文)
Number Web 2月20日(木)16時31分配信
スタートのポジションにつく前、少し上を見上げた。あのとき、何を観たのだろうか。何を思っていたのだろうか。
2月19日、フィギュアスケート女子ショートプログラム。
最終滑走の浅田真央は、滑り終えたあと、うつむいた。観客席に向けての礼でも、笑顔を浮かべることはなかった。
冒頭のトリプルアクセルで転倒し、トリプルフリップは回転不足の判定。3つ目のジャンプとして予定していたトリプルループ-ダブルループのコンビネーションジャンプも成功させることはできなかった。
結果は、55.51点の16位。自己ベストを20点以上下回った得点、シニアに転向後のグランプリシリーズ、世界選手権そしてオリンピックでもなかった順位。
「自分の思っているような演技が全然できませんでした」
「最初のトリプルアクセルから、『いつもと違う』と思ってしまいました」
「リンクに入ってからは落ち着いていたんですけど、滑り出してちょっと違うな、と」
試合後の取材では、沈痛な言葉が続いた。
【2度目の五輪が、1度目より簡単なわけではない】
何が「いつもと違う」と感じる要因となったのか。
自身、思いもよらない演技に終わったショックも大きかったろう。しかも終わったばかりだ。簡単に分析できるわけもない。
その中にあって、浅田は言った。
「(緊張は)団体戦のときから感じていて、自分の中で克服していくつもりでしたが、できませんでした」
その内容や度合いはどうあれ、緊張に苛まれていたことをうかがわせた。
バンクーバーに続く2度目のオリンピックである。一度経験している大舞台だ。ただし、経験しているから対処しやすいというわけでもない。大舞台であることを知ってしまったからこそ生まれる難しさもある。例えばフリースタイルスキーの上村愛子は、初めて出場した地元長野での大会よりも、2度目のソルトレイクシティ五輪でプレッシャーに苦しんだと言ったことがある。一度知ったことで、大会の大きさ、重みを把握する。把握するからこそ、かまえてしまう。
【鈴木は8位、村上は15位での折り返しとなった】
あるいは、懸ける思いの大きさかもしれない。いずれにせよ、2度目だからこそ難しいということはあり得るのだ。
浅田もそうだったとは断言はできない。ただ、おそらくは体調や仕上がりから来るものではなかったのではないか。事態を消化しきれないでいる浅田の様子にそう思えた。何にせよ今は、いたずらに断言することはできない。
鈴木明子は最初のトリプルトウループ-トリプルトウループが決まらず8位。両足の小指を痛めていたという。
「今はだいぶよくなっていますけれど、練習が積めていなかったので、不安がありました」
と、涙にくれた。
15位での折り返しとなった村上佳菜子も涙を流した。
滑り出しから、調子がよさそうに思えた。だが、トリプルフリップが1回転になる失敗。
「調子がよかったので、悔しいです。飛ぶ前にすごく考えてしまいました」
と、ただ悔しさを見せた。
【上位を占めたコストナー、ソトニコワ、ヨナ】
万全な滑りを見せられなかった日本の3選手に対し、ショートを滑った選手の中で、もっとも強い印象を残したのは、カロリナ・コストナー(イタリア)だった。最初のコンビネーションジャンプを、団体戦のトリプルトウーループ-トリプルトウループからトリプルフリップとトリプルトウループに変更。これを成功させると、あとはただただ、観る者を魅了するばかりだった。
「(ジャンプの変更は)コーチにも言っていませんでした。選択を任せてくれたコーチに感謝しているし、できるというところを見せたかったんです」
と笑ったコストナーは、こうも語った。
「私のためのスケートではなく、皆さんと共有したいと思っていました」
5コンポーネンツでトップの評価を得るなどしての3位だったが、その順位以上に、コストナーの思いが成就した、会心の演技ではなかったか。
2位には、地元ロシアのアデリナ・ソトニコワ。大きな期待を集めていたユリア・リプニツカヤ(ロシア)がジャンプのミスで5位にとどまったのと対照的に、注目度という点で高くなかったのが幸いだったかもしれない。思い切りのいい、ノーミスの演技に、思わずロシアの記者たちから拍手が湧き起こった。
圧巻の演技を見せたコストナーらを抑えて首位に立ったのは、キム・ヨナ(韓国)。
【3人はそれぞれに気持ちを切り替え、フリーへ】
ショートプログラムは終わり、明日20日にフリーを迎える。上位の3名はそろって74点台の僅差だ。熾烈な争いとなるだろう。
そして日本の3人の選手は、巻き返しを図る場となる。
「最後は気持ちよく終わりたいです」
涙ながら笑顔で言った鈴木。
村上はこう語った。
「今日の悔しさを忘れるくらいの、迫力のあるすごい演技をしたいです」
そして浅田。
「自分のやるべきことをしたいと思います」
フリーでは、やりたいことに、思い切って挑んでほしい。
3人はそれぞれに気持ちを切り替え、フリーを迎えようとしている。
(「オリンピックへの道」松原孝臣 = 文)
Number Web 2月20日(木)16時31分配信
【3つのジャンプをすべてミス】
ソチ五輪フィギュアスケート女子のショートプログラム(SP)が現地時間19日に行われ、浅田真央(中京大学)はトリプルアクセルで転倒するなど3種類のジャンプすべてにミスが出て、55.51点の16位発進となった。
予想だにしなかった展開に浅田の顔は曇った。「自分の思っているような演技が全然できなくて……気持ちは前に行こうとしていたんですけど、体がついてきませんでした」。直前に滑ったアデリナ・ソトニコワ(ロシア)が出した74.64点というハイスコアに会場が沸き上がる中、最終滑走で登場した浅田は、冒頭のトリプルアクセルで転倒。続くトリプルフリップでは回転不足をとられ、コンビネーションジャンプはダブルループとなるミスを犯してしまった。出来栄え点を表すGOEもジャンプは全てにマイナス評価がついた。
直前の6分間練習ではトリプルアクセルを成功するなど状態は決して悪くなかった。しかし本番を迎えると一変。「何が起こったか分からない」と、ちぐはぐな滑りに終始し、得点の発表を待っている間は放心状態だった。
「リンクに入ってからは落ち着いていたんですけど、滑りだしてからちょっと違うなと。最初のアクセルから『いつもと違う』と思ってしまいました」
演技終了後、悔しさを押し殺しながら浅田はそう振り返った。金メダルを目標として乗り込んできたが、それももはや風前の灯。今季は圧倒的な強さを誇ってきた浅田に一体何が起こったのか。そこには自身も予想し得ない2つの“想定外”があった。
【確実に狂っていた歯車】
1つ目は団体戦における失敗だ。8日の団体女子SPに浅田は日本代表として出場したが、冒頭のトリプルアクセルで転倒し、スコアは今季ワーストの64.07点。「予想していたよりも緊張してしまい、演技をスタートするときも、自分の気持ちを通常のように持っていけないままスタートしてしまいました」。浅田は原因をそう説明したものの、直前にロシアのユリア・リプニツカヤが72.90点という高得点を出し、地元ファンは熱狂。異様な雰囲気の中で演技をスタートしなければならない不運もあった。
「これだけ緊張したのは前回のバンクーバー五輪以来」(浅田)だったが、立て直しはそれほど難しくないように思われた。4年前の経験に加え、一度その会場の雰囲気を味わってしまえば、対策は十分に立てられるからだ。事実、浅田も「まだ時間はあるのでもう一度気持ちを切り替えて、よく考えます」と前を向いていた。
その後、浅田は10日に日本チームが独自に用意した練習拠点で調整するためアルメニアへ移動。日中は15度近くあるソチとは温度差があり、リンクの室温が想定より低かったため、予定を2日ほど早め、15日に再びソチへ戻ってきた。「そこまですごい調子が上がってきていたわけではないです」と17日の直前会見では珍しく不安を吐露したが、「昨日、今日とすごく良い状態でできています。ソチに入ってくるまでに、しっかりと日本で練習ができているので、それを信じてやっていけば大丈夫なのかなと思っています」と、笑顔を見せた。
しかし、浅田の中で確実に歯車は狂っていた。
【失ってしまった自信、心技体がバラバラに】
2つ目の想定外は、自信を失ってしまったことだ。浅田は「中京大で練習しているときはすごく状態が良くて『いける』と思っていた」。だが、団体戦の演技でその自信が不安と焦りに変わってしまった。
思えば、浅田は団体戦終了後にこんな言葉を漏らしていた。「これだけ練習してきてこういう演技だったということは『原因は何なのか』という感じです」。一度失ってしまった自信を取り戻すのは難しい。ましてや納得いく練習を積み、手応えを感じていたにもかかわらず、うまく演技ができなかったとなれば、気持ちの面で受けるダメージは計り知れない。「アルメニアに入ってからは、毎日完璧に滑りたいという気持ちが強かった。でもそれができずにすごい焦っていました」と、浅田は苦悩していた。
そうした状態で迎えた個人戦のSP。最終滑走の浅田にとって嫌な記憶が蘇る。直前に滑ったソトニコワが素晴らしい演技を披露したことで、地元ファンの大声援が会場内に轟いた。まさに団体戦と同じ状況が作られてしまったのだ。
「団体戦ほど動揺はしなかったんですけど、自分の中で負けてしまったんだと感じています」と、浅田は演技後に振り返った。さらに「自分の気持ちからすべて来るものだと思うので、自分でもっと『いける』と思う気持ちを出さなければいけないと思ったんですけど、それを出そうと思ったのがいつもと違ったんだと思います」と続けた。不安が平常心を奪い、それが体に伝わってしまったことで、心技体がバラバラになる。浅田が陥った状況はそういうことなのだろう。
【FSは全トリプルジャンプに挑戦】
首位のキム・ヨナ(韓国)とは19.41点差。3位のカロリーナ・コストナー(イタリア)とも18.61点差と、目標としていた金メダルはおろか表彰台さえも現実的には難しくなった。「スケート人生の集大成」として位置づけたソチ五輪は、SPで事実上の終焉(しゅうえん)を迎えたと言っても過言ではないだろう。
今季限りでの引退を表明している浅田にとって、今大会が最後の五輪となる。2010年のバンクーバー五輪で銀メダルを獲得。その後の不調を乗り越え、今季はGPシリーズ2勝、ファイナルでも優勝するなど圧倒的な強さを見せていた。佐藤信夫コーチのもと、トリプルアクセルをはじめとしたジャンプだけに頼らず、4年間かけてスケーティングを磨いてきた。今大会は結果を求め、自身の代名詞であるトリプルアクセルを3回から2回に変更。勝負にこだわり、金メダルだけを目指してきた。そんな浅田にとって、SPの時点で早くも希望がついえることになるとは、思いもしなかっただろう。
フリースケーティング(FS)ではアクセルを含む全トリプルジャンプに挑戦する予定だ。これに成功すれば五輪女子初の快挙となる。バンクーバー五輪ではトリプルアクセルを3度成功させて、歴史に名を残した。「明日は明日で自分のやるべきことをしたいと思います」。悔し涙のバンクーバーから続いたソチへの道。笑顔では終われないかもしれないが、ラストダンスで悔いは残してほしくない。
<了>
(取材・文:大橋護良/スポーツナビ)2014/2/20 11:20
ソチ五輪フィギュアスケート女子のショートプログラム(SP)が現地時間19日に行われ、浅田真央(中京大学)はトリプルアクセルで転倒するなど3種類のジャンプすべてにミスが出て、55.51点の16位発進となった。
予想だにしなかった展開に浅田の顔は曇った。「自分の思っているような演技が全然できなくて……気持ちは前に行こうとしていたんですけど、体がついてきませんでした」。直前に滑ったアデリナ・ソトニコワ(ロシア)が出した74.64点というハイスコアに会場が沸き上がる中、最終滑走で登場した浅田は、冒頭のトリプルアクセルで転倒。続くトリプルフリップでは回転不足をとられ、コンビネーションジャンプはダブルループとなるミスを犯してしまった。出来栄え点を表すGOEもジャンプは全てにマイナス評価がついた。
直前の6分間練習ではトリプルアクセルを成功するなど状態は決して悪くなかった。しかし本番を迎えると一変。「何が起こったか分からない」と、ちぐはぐな滑りに終始し、得点の発表を待っている間は放心状態だった。
「リンクに入ってからは落ち着いていたんですけど、滑りだしてからちょっと違うなと。最初のアクセルから『いつもと違う』と思ってしまいました」
演技終了後、悔しさを押し殺しながら浅田はそう振り返った。金メダルを目標として乗り込んできたが、それももはや風前の灯。今季は圧倒的な強さを誇ってきた浅田に一体何が起こったのか。そこには自身も予想し得ない2つの“想定外”があった。
【確実に狂っていた歯車】
1つ目は団体戦における失敗だ。8日の団体女子SPに浅田は日本代表として出場したが、冒頭のトリプルアクセルで転倒し、スコアは今季ワーストの64.07点。「予想していたよりも緊張してしまい、演技をスタートするときも、自分の気持ちを通常のように持っていけないままスタートしてしまいました」。浅田は原因をそう説明したものの、直前にロシアのユリア・リプニツカヤが72.90点という高得点を出し、地元ファンは熱狂。異様な雰囲気の中で演技をスタートしなければならない不運もあった。
「これだけ緊張したのは前回のバンクーバー五輪以来」(浅田)だったが、立て直しはそれほど難しくないように思われた。4年前の経験に加え、一度その会場の雰囲気を味わってしまえば、対策は十分に立てられるからだ。事実、浅田も「まだ時間はあるのでもう一度気持ちを切り替えて、よく考えます」と前を向いていた。
その後、浅田は10日に日本チームが独自に用意した練習拠点で調整するためアルメニアへ移動。日中は15度近くあるソチとは温度差があり、リンクの室温が想定より低かったため、予定を2日ほど早め、15日に再びソチへ戻ってきた。「そこまですごい調子が上がってきていたわけではないです」と17日の直前会見では珍しく不安を吐露したが、「昨日、今日とすごく良い状態でできています。ソチに入ってくるまでに、しっかりと日本で練習ができているので、それを信じてやっていけば大丈夫なのかなと思っています」と、笑顔を見せた。
しかし、浅田の中で確実に歯車は狂っていた。
【失ってしまった自信、心技体がバラバラに】
2つ目の想定外は、自信を失ってしまったことだ。浅田は「中京大で練習しているときはすごく状態が良くて『いける』と思っていた」。だが、団体戦の演技でその自信が不安と焦りに変わってしまった。
思えば、浅田は団体戦終了後にこんな言葉を漏らしていた。「これだけ練習してきてこういう演技だったということは『原因は何なのか』という感じです」。一度失ってしまった自信を取り戻すのは難しい。ましてや納得いく練習を積み、手応えを感じていたにもかかわらず、うまく演技ができなかったとなれば、気持ちの面で受けるダメージは計り知れない。「アルメニアに入ってからは、毎日完璧に滑りたいという気持ちが強かった。でもそれができずにすごい焦っていました」と、浅田は苦悩していた。
そうした状態で迎えた個人戦のSP。最終滑走の浅田にとって嫌な記憶が蘇る。直前に滑ったソトニコワが素晴らしい演技を披露したことで、地元ファンの大声援が会場内に轟いた。まさに団体戦と同じ状況が作られてしまったのだ。
「団体戦ほど動揺はしなかったんですけど、自分の中で負けてしまったんだと感じています」と、浅田は演技後に振り返った。さらに「自分の気持ちからすべて来るものだと思うので、自分でもっと『いける』と思う気持ちを出さなければいけないと思ったんですけど、それを出そうと思ったのがいつもと違ったんだと思います」と続けた。不安が平常心を奪い、それが体に伝わってしまったことで、心技体がバラバラになる。浅田が陥った状況はそういうことなのだろう。
【FSは全トリプルジャンプに挑戦】
首位のキム・ヨナ(韓国)とは19.41点差。3位のカロリーナ・コストナー(イタリア)とも18.61点差と、目標としていた金メダルはおろか表彰台さえも現実的には難しくなった。「スケート人生の集大成」として位置づけたソチ五輪は、SPで事実上の終焉(しゅうえん)を迎えたと言っても過言ではないだろう。
今季限りでの引退を表明している浅田にとって、今大会が最後の五輪となる。2010年のバンクーバー五輪で銀メダルを獲得。その後の不調を乗り越え、今季はGPシリーズ2勝、ファイナルでも優勝するなど圧倒的な強さを見せていた。佐藤信夫コーチのもと、トリプルアクセルをはじめとしたジャンプだけに頼らず、4年間かけてスケーティングを磨いてきた。今大会は結果を求め、自身の代名詞であるトリプルアクセルを3回から2回に変更。勝負にこだわり、金メダルだけを目指してきた。そんな浅田にとって、SPの時点で早くも希望がついえることになるとは、思いもしなかっただろう。
フリースケーティング(FS)ではアクセルを含む全トリプルジャンプに挑戦する予定だ。これに成功すれば五輪女子初の快挙となる。バンクーバー五輪ではトリプルアクセルを3度成功させて、歴史に名を残した。「明日は明日で自分のやるべきことをしたいと思います」。悔し涙のバンクーバーから続いたソチへの道。笑顔では終われないかもしれないが、ラストダンスで悔いは残してほしくない。
<了>
(取材・文:大橋護良/スポーツナビ)2014/2/20 11:20