フィギュアスケーターの浅田真央さんを応援するブログ
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【15歳で初優勝し、23歳で連覇―。浅田真央が守り抜いた女王の誇り】
マリンメッセ福岡で開催されていたGPファイナルで、浅田真央はタイトルを守り、2年連続、4度目の優勝を果たした。今シーズンを最後に引退すると宣言した浅田にとって、この大会はおそらく最後のGPファイナルとなる。
「初めてこの大会に出たのは、まだ15歳の時でした。この7年間、早かったです」
浅田真央はそう言うと、目元をゆるめた。試合が終わってほっとしたのだろう、もともと優しげな顔の表情が、さらにリラックスして見える。
【「気がついたら私が一番年上」と浅田真央】
五輪出場の資格年齢にまだ達していなかった2005年12月、浅田真央はトリノ五輪金メダリスト候補だったイリナ・スルツカヤを破って優勝し、関係者たちを大いに慌てさせた。
だがその8年後、今度は自分が若手たちの挑戦を受ける立場となった。
GPファイナルに進出したのは浅田と、米国のアシュリー・ワグナー、そして4人のロシアのティーンエイジャーたちだった。中でもエレナ・ラジオノワはまだ14歳でソチ五輪に出場する年齢に達していない。
「この大会では、気がついたら私が一番年上でした」と笑う浅田。いつまでもあどけなさが残っていると思っていたが、こうしてティーンエイジャーたちと並ぶと、存在感も貫禄もまるで違う。いつの間にか落ち着いた、大人の女性になっていた。
【ためらいも見せずに挑んだ2度目の3アクセル】
SP「ノクターン」は素晴らしい出来だった。
3アクセルは回転不足の判定だったものの、ジャンプは全体を通して軸が細くきれいに保たれ、勢いがあった。演技を終えると目を潤ませ、会見では「今シーズン最高の出来」と口にした。
フリーでは、久しぶりに3アクセルに2度挑むことを宣言して、名前が呼ばれてから制限時間の1分間をギリギリまで使ってから、リンクの中央でぴたりと静止して開始のポーズをとった。
ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」のメロディが始まり、最初の3アクセルに挑むも転倒。2つ目のジャンプはルッツに変えるだろうか――という予想をみごとに裏切り、浅田はためらう様子も見せずに、そのまま2度目の3アクセルを踏みきった。回転不足で着氷が両足になったものの、流れを崩すことはなかった。
【女王の風格を感じさせたステップシークエンス】
今シーズンずっと勝ち続けてきた浅田真央が本領を発揮したのは、それからだった。3フリップ、2アクセル+3トウループと次々と着実に決めていき、中でもかつて苦手意識のあった3サルコウは、全ジャンプの中でも最もきれいに決まった。
後半のステップシークエンスは、彼女の見せ場である。ジュニアとシニアのスケーターの違いはここにあると言っても過言ではない。一つ一つの動きが伸びやかで大きく、スピードがありながら美しかった。壮大で豪華なラフマニノフは、子供には滑ることのできない音楽だ。アクセルのミスこそあったが、女王に相応しい貫禄に満ちた演技だった。
「アクセルの失敗は悔しいですけれど、ミスを引きずることなくカバーして残りを滑ることができたんじゃないかなと思います。今回は順位よりも、自分がやりたい演技のレベルを目指して滑りました」
【「マオは憧れの選手」とリプニツカヤ】
この試合で浅田にどこまで迫るかと注目されていたロシアの15歳、ユリア・リプニツカヤはSP4位からフリーで総合2位まで追い上げてきた。だがそれでも、204.02を得た浅田とは10ポイント以上の差がついていた。
「マオは私から見ても世界でもっとも強い、憧れの選手。特にスケーティングが滑らかなところが素晴らしいと思う」
リプニツカヤは会見で、浅田をどう思うかと聞かれてそう答えた。
8年前にセンセーショナルなGPファイナルデビューを飾った15歳の浅田真央は、今度は堂々と女王としてその座を守り、最後のGPファイナルの戦いを終えた。
Number Web 田村明子 2013/12/10 10:30
マリンメッセ福岡で開催されていたGPファイナルで、浅田真央はタイトルを守り、2年連続、4度目の優勝を果たした。今シーズンを最後に引退すると宣言した浅田にとって、この大会はおそらく最後のGPファイナルとなる。
「初めてこの大会に出たのは、まだ15歳の時でした。この7年間、早かったです」
浅田真央はそう言うと、目元をゆるめた。試合が終わってほっとしたのだろう、もともと優しげな顔の表情が、さらにリラックスして見える。
【「気がついたら私が一番年上」と浅田真央】
五輪出場の資格年齢にまだ達していなかった2005年12月、浅田真央はトリノ五輪金メダリスト候補だったイリナ・スルツカヤを破って優勝し、関係者たちを大いに慌てさせた。
だがその8年後、今度は自分が若手たちの挑戦を受ける立場となった。
GPファイナルに進出したのは浅田と、米国のアシュリー・ワグナー、そして4人のロシアのティーンエイジャーたちだった。中でもエレナ・ラジオノワはまだ14歳でソチ五輪に出場する年齢に達していない。
「この大会では、気がついたら私が一番年上でした」と笑う浅田。いつまでもあどけなさが残っていると思っていたが、こうしてティーンエイジャーたちと並ぶと、存在感も貫禄もまるで違う。いつの間にか落ち着いた、大人の女性になっていた。
【ためらいも見せずに挑んだ2度目の3アクセル】
SP「ノクターン」は素晴らしい出来だった。
3アクセルは回転不足の判定だったものの、ジャンプは全体を通して軸が細くきれいに保たれ、勢いがあった。演技を終えると目を潤ませ、会見では「今シーズン最高の出来」と口にした。
フリーでは、久しぶりに3アクセルに2度挑むことを宣言して、名前が呼ばれてから制限時間の1分間をギリギリまで使ってから、リンクの中央でぴたりと静止して開始のポーズをとった。
ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」のメロディが始まり、最初の3アクセルに挑むも転倒。2つ目のジャンプはルッツに変えるだろうか――という予想をみごとに裏切り、浅田はためらう様子も見せずに、そのまま2度目の3アクセルを踏みきった。回転不足で着氷が両足になったものの、流れを崩すことはなかった。
【女王の風格を感じさせたステップシークエンス】
今シーズンずっと勝ち続けてきた浅田真央が本領を発揮したのは、それからだった。3フリップ、2アクセル+3トウループと次々と着実に決めていき、中でもかつて苦手意識のあった3サルコウは、全ジャンプの中でも最もきれいに決まった。
後半のステップシークエンスは、彼女の見せ場である。ジュニアとシニアのスケーターの違いはここにあると言っても過言ではない。一つ一つの動きが伸びやかで大きく、スピードがありながら美しかった。壮大で豪華なラフマニノフは、子供には滑ることのできない音楽だ。アクセルのミスこそあったが、女王に相応しい貫禄に満ちた演技だった。
「アクセルの失敗は悔しいですけれど、ミスを引きずることなくカバーして残りを滑ることができたんじゃないかなと思います。今回は順位よりも、自分がやりたい演技のレベルを目指して滑りました」
【「マオは憧れの選手」とリプニツカヤ】
この試合で浅田にどこまで迫るかと注目されていたロシアの15歳、ユリア・リプニツカヤはSP4位からフリーで総合2位まで追い上げてきた。だがそれでも、204.02を得た浅田とは10ポイント以上の差がついていた。
「マオは私から見ても世界でもっとも強い、憧れの選手。特にスケーティングが滑らかなところが素晴らしいと思う」
リプニツカヤは会見で、浅田をどう思うかと聞かれてそう答えた。
8年前にセンセーショナルなGPファイナルデビューを飾った15歳の浅田真央は、今度は堂々と女王としてその座を守り、最後のGPファイナルの戦いを終えた。
Number Web 田村明子 2013/12/10 10:30
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