フィギュアスケーターの浅田真央さんを応援するブログ
【浅田真央さんと木下グループ、新アカデミー設立へ 技術伝える場に】
フィギュアスケート女子で2010年バンクーバー冬季オリンピックの銀メダルを獲得した浅田真央さん(34)が12日、東京都内で記者会見し、木下グループと共同で「木下MAOアカデミー」を設立すると発表した。会見で「私は指導者として新たな一歩を踏み出します。今後はスケーター一人一人と向き合い、丁寧に指導していきたいと思います」とコメントした。フィギュアスケート界の未来を担う人材育成を目的とするとし、開校は8月1日。
定員は10人程度で、選考を行う。拠点は、自身が設立に携わって昨年11月に東京都立川市で開業したスケート場「MAO RINK」。
17年4月に引退し現在はプロスケーターとして活躍する浅田さんは「MAO RINK」の開業など、第二のスケート人生を着実に歩んでいる。
今回設立するアカデミーは、浅田さんが指導者として新たなステージに挑み、長年の競技生活で培った技術や経験などを次世代に直接伝える場としている。木下グループは「浅田真央さんのこの新たな挑戦と、未来のプロフィギュアスケーター育成に向けた熱意を全面的にサポートし、共に世界へ羽ばたくスケーターを育んでまいります」とコメントした。【倉沢仁志】
毎日新聞 6/12(木) 15:08配信
フィギュアスケート女子で2010年バンクーバー冬季オリンピックの銀メダルを獲得した浅田真央さん(34)が12日、東京都内で記者会見し、木下グループと共同で「木下MAOアカデミー」を設立すると発表した。会見で「私は指導者として新たな一歩を踏み出します。今後はスケーター一人一人と向き合い、丁寧に指導していきたいと思います」とコメントした。フィギュアスケート界の未来を担う人材育成を目的とするとし、開校は8月1日。
定員は10人程度で、選考を行う。拠点は、自身が設立に携わって昨年11月に東京都立川市で開業したスケート場「MAO RINK」。
17年4月に引退し現在はプロスケーターとして活躍する浅田さんは「MAO RINK」の開業など、第二のスケート人生を着実に歩んでいる。
今回設立するアカデミーは、浅田さんが指導者として新たなステージに挑み、長年の競技生活で培った技術や経験などを次世代に直接伝える場としている。木下グループは「浅田真央さんのこの新たな挑戦と、未来のプロフィギュアスケーター育成に向けた熱意を全面的にサポートし、共に世界へ羽ばたくスケーターを育んでまいります」とコメントした。【倉沢仁志】
毎日新聞 6/12(木) 15:08配信
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【浅田真央と島田麻央がアイスショー初共演 18歳下の「まお」からの質問に金言】

『スターズ・オン・アイス2025』前編(全3回)
【浅田真央が9年ぶりの出演】
4月4日、大阪。東和薬品RACTABドームでは、アイスショー『スターズ・オン・アイス』の記者会見が行なわれていた。壇上にはそうそうたるメンバーがそろっていた。
なかでも浅田真央(34歳)は、晴れやかで明るく、たたずむだけで目立っていた。
「私は9年ぶりの『スターズ・オン・アイス』の出演になります。今回は、同世代でずっと競技で頑張ってきた仲間だけでなく、テレビで見ている現役スケーターたちもいて、一緒に滑れるのがすごく楽しみです!」
浅田は朗らかな声で言った。華やかな印象を与えるのは、愛らしい表情の変化で、あたりが自然と明るくなるからか。単なる容姿の問題ではなく、フィギュアスケーターとして向き合ってきた人生にまぶしいほどの輝きがあるのだ。
会見後の記念撮影、浅田が坂本花織、島田麻央というふたりの現役トップスケーターに挟まれる姿は、彼女の歴史と今を浮き彫りにしたーー。
【名前を受け継いだ16歳の新星と初共演】
「島田麻央選手のお母さんが、私のことを応援してくれていたみたいで、『まお』という名前をつけたというのはニュースで知っていました。今回、会えるのを楽しみにしていて。輝くトップスケーターの皆さんと、スペシャルな時間を過ごせるように」
浅田は、昨年12月の全日本選手権で坂本に次いで2位になった16歳の新星、島田について語った。
それに対し、壇上で隣に座っていた島田はリスペクトを込めてこう話している。
「(浅田に)ずっと憧れ続けてきて、同じアイスショーに出られると思っていなかったので、すごくうれしいです。なかなか生で演技を見られないので、貴重な機会を大切にしたいと思います」
会場では、関係者から優しい笑みが漏れた。生で演技を見たことがない、というほどの世代の差。そこには月日の流れが横たわる。
浅田は、島田が生まれた2008年10月には、すでに全日本選手権を連覇し、GPファイナルで2度優勝、四大陸選手権にも優勝し、世界選手権も制覇していた。10代でフィギュアスケート界を超えたスーパースターだった。その後、五輪でも可憐な演技で、世界に名をとどろかせ、2017年4月に惜しまれつつ現役を退いている。
【麻央から真央へ聞いてみたいこと】
島田にとって、伝説的なスケーターに会えた密かな興奮があるのだろう。何しろ、彼女は自らの名前で「まお」の系譜を運命的に継いでいる。自身のキャリアの指標にもなるはずだった。そこで報道陣から、「浅田さんに聞いてみたいことは?」と問われた島田は、とつとつとした口調ながらも、芯を食う質問を投げかけている。
「いろいろと聞いてみたいことはあるんですけど......ひとつは、初めての五輪から金メダルを狙う、というのはどんな気持ちで挑んだのか。そういうのを聞いてみたいなって」
これに笑って返せるのが、浅田という人物の器量だ。
「(そういうやりとりが)きっと来るなって思っていました(笑)。私が最初の五輪は、19歳の時でした。子どもの頃から夢見ていた大会だったので、緊張もしたと思うんですが、五輪は夢の舞台だったから、最初は楽しかった思い出がありますね。だから、初舞台は楽しんでもらいたいって思います」
浅田のアドバイスに、島田は納得したように「ありがとうございます」と丁寧に返していた。
諸行無常、時代はうつろう。しかし、浅田はフィギュアスケート界の昨日と明日をつなぐ。不世出のスケーターと言えるだろう。
【かなだい、友野一希とのスペシャルナンバーを披露】
今回の『スターズ・オン・アイス』で、浅田は高橋大輔、村元哉中、友野一希と4人のコラボ曲『Silhouette(シルエット)』を披露するという。時を超えた物語を演出。熟練のスケーティングが織りなす、スペシャルナンバーだ。
会見後のサブリンクで浅田は、高橋とのパートを熱心に仕上げていた。浅田と対をなすように日本のフィギュアスケートを牽引してきた高橋と息が合う瞬間は見ものだろう。アイスダンスを経て、フィギュアスケーターとして誰も立てない境地に立った高橋にリードされながら、浅田が輝きを解き放ち、全身で「時代が映す光と影」を表現する。それは練習でさえ、特別な風景だった。
「(大阪、札幌の計)6公演、一瞬一瞬を噛み締めながら。心を込めて滑りたいと思っています!」
浅田は熱っぽく語っている。その真摯さは、彼女のスケーティングと重なる。スケートに愛された渾身の滑りが、見る者の心を震わせるのだ。
4月5、6日、『スターズ・オン・アイス』は大阪で連日、開催される。その後、札幌でも4月12、13日と公演予定だ。
小宮良之●取材・文 text by Komiya Yoshiyuki
web Sportiva 4/5(土)17:10 配信
『スターズ・オン・アイス2025』前編(全3回)
【浅田真央が9年ぶりの出演】
4月4日、大阪。東和薬品RACTABドームでは、アイスショー『スターズ・オン・アイス』の記者会見が行なわれていた。壇上にはそうそうたるメンバーがそろっていた。
なかでも浅田真央(34歳)は、晴れやかで明るく、たたずむだけで目立っていた。
「私は9年ぶりの『スターズ・オン・アイス』の出演になります。今回は、同世代でずっと競技で頑張ってきた仲間だけでなく、テレビで見ている現役スケーターたちもいて、一緒に滑れるのがすごく楽しみです!」
浅田は朗らかな声で言った。華やかな印象を与えるのは、愛らしい表情の変化で、あたりが自然と明るくなるからか。単なる容姿の問題ではなく、フィギュアスケーターとして向き合ってきた人生にまぶしいほどの輝きがあるのだ。
会見後の記念撮影、浅田が坂本花織、島田麻央というふたりの現役トップスケーターに挟まれる姿は、彼女の歴史と今を浮き彫りにしたーー。
【名前を受け継いだ16歳の新星と初共演】
「島田麻央選手のお母さんが、私のことを応援してくれていたみたいで、『まお』という名前をつけたというのはニュースで知っていました。今回、会えるのを楽しみにしていて。輝くトップスケーターの皆さんと、スペシャルな時間を過ごせるように」
浅田は、昨年12月の全日本選手権で坂本に次いで2位になった16歳の新星、島田について語った。
それに対し、壇上で隣に座っていた島田はリスペクトを込めてこう話している。
「(浅田に)ずっと憧れ続けてきて、同じアイスショーに出られると思っていなかったので、すごくうれしいです。なかなか生で演技を見られないので、貴重な機会を大切にしたいと思います」
会場では、関係者から優しい笑みが漏れた。生で演技を見たことがない、というほどの世代の差。そこには月日の流れが横たわる。
浅田は、島田が生まれた2008年10月には、すでに全日本選手権を連覇し、GPファイナルで2度優勝、四大陸選手権にも優勝し、世界選手権も制覇していた。10代でフィギュアスケート界を超えたスーパースターだった。その後、五輪でも可憐な演技で、世界に名をとどろかせ、2017年4月に惜しまれつつ現役を退いている。
【麻央から真央へ聞いてみたいこと】
島田にとって、伝説的なスケーターに会えた密かな興奮があるのだろう。何しろ、彼女は自らの名前で「まお」の系譜を運命的に継いでいる。自身のキャリアの指標にもなるはずだった。そこで報道陣から、「浅田さんに聞いてみたいことは?」と問われた島田は、とつとつとした口調ながらも、芯を食う質問を投げかけている。
「いろいろと聞いてみたいことはあるんですけど......ひとつは、初めての五輪から金メダルを狙う、というのはどんな気持ちで挑んだのか。そういうのを聞いてみたいなって」
これに笑って返せるのが、浅田という人物の器量だ。
「(そういうやりとりが)きっと来るなって思っていました(笑)。私が最初の五輪は、19歳の時でした。子どもの頃から夢見ていた大会だったので、緊張もしたと思うんですが、五輪は夢の舞台だったから、最初は楽しかった思い出がありますね。だから、初舞台は楽しんでもらいたいって思います」
浅田のアドバイスに、島田は納得したように「ありがとうございます」と丁寧に返していた。
諸行無常、時代はうつろう。しかし、浅田はフィギュアスケート界の昨日と明日をつなぐ。不世出のスケーターと言えるだろう。
【かなだい、友野一希とのスペシャルナンバーを披露】
今回の『スターズ・オン・アイス』で、浅田は高橋大輔、村元哉中、友野一希と4人のコラボ曲『Silhouette(シルエット)』を披露するという。時を超えた物語を演出。熟練のスケーティングが織りなす、スペシャルナンバーだ。
会見後のサブリンクで浅田は、高橋とのパートを熱心に仕上げていた。浅田と対をなすように日本のフィギュアスケートを牽引してきた高橋と息が合う瞬間は見ものだろう。アイスダンスを経て、フィギュアスケーターとして誰も立てない境地に立った高橋にリードされながら、浅田が輝きを解き放ち、全身で「時代が映す光と影」を表現する。それは練習でさえ、特別な風景だった。
「(大阪、札幌の計)6公演、一瞬一瞬を噛み締めながら。心を込めて滑りたいと思っています!」
浅田は熱っぽく語っている。その真摯さは、彼女のスケーティングと重なる。スケートに愛された渾身の滑りが、見る者の心を震わせるのだ。
4月5、6日、『スターズ・オン・アイス』は大阪で連日、開催される。その後、札幌でも4月12、13日と公演予定だ。
小宮良之●取材・文 text by Komiya Yoshiyuki
web Sportiva 4/5(土)17:10 配信
【MAO RINKオープニングセレモニーで見せた“晴れやかな表情”の意味「すごい楽しみな気持ちに…」】
東京・多摩地域を南北に結ぶ多摩モノレールの立飛駅を降りる。
数分も歩くと、黒色の外観の建物が見えてくる。そこに描かれた「MAO RINK」という大きな文字が目に入る。
11月8日。
冷えた空気に包まれ、それでもまぶしいほどの青空に恵まれたこの日、11月11日の開業を前に、東京都立川市のスケートリンク「MAO RINK TACHIKAWA TACHIHI」のオープニングセレモニーが行われた。名前の通り、浅田真央がプロデュースしたリンクだ。30m×60mと国際規格のサイズのメインリンクには1000席の常設スタンドがあり、サブリンクやトレーニングジム、バレエなどができるスタジオなどを備え、レストランもオープンを予定している。
リンクとともに始まる“浅田真央の新章”
内覧会のあと、13時に場内が暗転。大きなビジョンに映像が流れる。
ナレーションとともに映し出されたのは浅田真央の足跡だった。
「1990年9月25日、愛知県名古屋市生まれ。34歳。5歳でスケートをはじめ12歳で初めて出場した全日本選手権で天才少女として大きな注目を浴びた。
ジュニア史上初めてトリプルアクセル成功、バンクーバーオリンピック銀メダル。世界選手権優勝3回」
競技生活時代を「スケート人生の第1章」と位置づけ、「2017年競技生活から引退し彼女の第2章が始まった」。3つのアイスショーを成功させたことが紹介されると、浅田本人が映像に登場する。
「第3章は、自分がコーチとして世界と戦えるスケーターを育てたい。立川市から世界一のスケーターを育てたい。自分がスケーターとしてこうだったらいいなという願いを全部つめこみました」
高らかに、新たな章のスタートがリンクとともに始まることを告げた。
浅田は「言い出したら聞かないから(苦笑)」
映像が終わると、白を基調としたリンクに進み出る人がいる。浅田真央だ。披露したのはこの日のためのプログラム「ブライトフューチャー」。ソロのパートに加え、キッズスケーターたちも交えて滑る。その後、浅田とともに協業でスケートリンクを建設する「MAO RINK PROJECT」を進めてきた株式会社立飛ホールディングスの村山正道社長、酒井大史立川市長が挨拶を行い、セレモニーは終了。その後は立川市内の幼稚園児20名が参加しスケート教室を開催。滑った経験のない子たちも少なくない中、優しく語りかけ、ときに手をとり教えた。
終始これ以上のない晴れやかな表情を見せていた浅田は言う。
「MAO RINKをつくるのが子どもの頃からの夢でした。スケーターの願いを全部つめこんだ世界一のリンクだと思っています」
国際規格で実現したメインリンクは集中しやすいようにと黒をベースにした壁になっている。一転、サブリンクは大きな窓で外の風景を取り込む。子どもの頃から室内リンクで練習し、外を見ることがなかった経験からだと言う。
「桜の木があるので、春は桜の花を見ながら楽しんでほしいと思っています」
外壁には金、銀、銅が配色されている。
「世界で金銀銅(メダル)を獲るスケーターが育ってほしいという思いをこめています」
またアイスショー開催時を想定して女性化粧室を増やしたり、さらには化粧室のピクトグラムにスケートをモチーフとしたイラストが描かれているのもこだわりの一環だ。
「担当者が苦労するくらい、(浅田に)こだわりがあって大変だったんですよ。言い出したら聞かないから」
と苦笑する村山社長は、笑顔で続ける。
「おかげでいいものができました」
手書きの資料を持参して…浅田の熱意が周囲を動かした
浅田と村山社長が会い、浅田がリンクの建設について要望したのは2021年3月のこと。
「仕事で出会った方にご紹介いただきました」(浅田)
ただ、村山社長は最初に話があったときをこう振り返る。
「『会わない』と返しました」
それでも、「何度か話があったので、『分かりました』と」。
実は村山社長のもとには以前、別のところからもリンク建設の話があり、「やんわりと」断っていたという。それもあったのだろう。「(浅田の打診が)なんの話かは分かっていたので」「会わない」という返事をした。
それでも面会にこぎつけた。かけがえのない時間に、浅田はA3の紙2枚に鉛筆書きでびっしり書き込んだ資料を持参し、懸命に思いを伝えた。
「立川にアイスリンクがあってもいいな、立川にとっていい話だと思いました」(村山社長)
長年にわたり抱いていた夢。浅田の熱が心を動かし、長年の夢だからこそのこだわりが形になったのであった。
浅田が語った“指導者としてのビジョン”
2021年、長年多くのスケーターらの練習場所となってきた高田馬場のスケートリンク「シチズンプラザ」が閉鎖されたとき、大学スケート部など多方面に打撃を与えた。現在、1年中スケートができる通年リンクはごくわずか。スケートのできる環境という点でも新たなリンクの誕生は大きな意義を持つ。
むろん、それだけにとどまらない。
「MAO RINKから自分のアイスショーをしたいなと思っています。ショースケーターを終えたとき、指導者として力を入れていきたいと思っています」
と浅田は語る。
リンクは浅田にとっての第3章のスタート地点でもある。新たなスタートを切る場所であり、未来のスケーターにとってのスタート地点ともなる。
名スケーター、他競技のアスリートからも祝福
「MAO RINK」の入り口をくぐると、多方面からの膨大な祝花が目に飛び込んできた。
数々のスケーターの名前が並ぶ。佐藤信夫・佐藤久美子、佐藤有香、小林れい子、荒川静香、高橋大輔、村元哉中、宮原知子、紀平梨花、坂本花織、宇野昌磨、本田真凜、島田高志郎、佐藤駿、三浦璃来・木原龍一、三原舞依、上薗恋奈、オレンジチアーズ(無良崇人、川原星、橋本誠也)……。さらには石川佳純、錦織圭といった他競技のアスリートの名前も見られた。
オープニングセレモニーに先立ち、メインリンクを初滑りしたあと、浅田はこう話している。
「今、すごいきれいな氷にスケートの軌跡が描かれていると思うんですけど、たぶんいろんな人が来て、いろんな思い出とかがここに刻まれるのかと思うとすごい楽しみな気持ちになりました」
多くの祝福は、その言葉に呼応しているかのようだった。
(撮影=松本輝一)
Number Web 11/11(月) 17:02配信
東京・多摩地域を南北に結ぶ多摩モノレールの立飛駅を降りる。
数分も歩くと、黒色の外観の建物が見えてくる。そこに描かれた「MAO RINK」という大きな文字が目に入る。
11月8日。
冷えた空気に包まれ、それでもまぶしいほどの青空に恵まれたこの日、11月11日の開業を前に、東京都立川市のスケートリンク「MAO RINK TACHIKAWA TACHIHI」のオープニングセレモニーが行われた。名前の通り、浅田真央がプロデュースしたリンクだ。30m×60mと国際規格のサイズのメインリンクには1000席の常設スタンドがあり、サブリンクやトレーニングジム、バレエなどができるスタジオなどを備え、レストランもオープンを予定している。
リンクとともに始まる“浅田真央の新章”
内覧会のあと、13時に場内が暗転。大きなビジョンに映像が流れる。
ナレーションとともに映し出されたのは浅田真央の足跡だった。
「1990年9月25日、愛知県名古屋市生まれ。34歳。5歳でスケートをはじめ12歳で初めて出場した全日本選手権で天才少女として大きな注目を浴びた。
ジュニア史上初めてトリプルアクセル成功、バンクーバーオリンピック銀メダル。世界選手権優勝3回」
競技生活時代を「スケート人生の第1章」と位置づけ、「2017年競技生活から引退し彼女の第2章が始まった」。3つのアイスショーを成功させたことが紹介されると、浅田本人が映像に登場する。
「第3章は、自分がコーチとして世界と戦えるスケーターを育てたい。立川市から世界一のスケーターを育てたい。自分がスケーターとしてこうだったらいいなという願いを全部つめこみました」
高らかに、新たな章のスタートがリンクとともに始まることを告げた。
浅田は「言い出したら聞かないから(苦笑)」
映像が終わると、白を基調としたリンクに進み出る人がいる。浅田真央だ。披露したのはこの日のためのプログラム「ブライトフューチャー」。ソロのパートに加え、キッズスケーターたちも交えて滑る。その後、浅田とともに協業でスケートリンクを建設する「MAO RINK PROJECT」を進めてきた株式会社立飛ホールディングスの村山正道社長、酒井大史立川市長が挨拶を行い、セレモニーは終了。その後は立川市内の幼稚園児20名が参加しスケート教室を開催。滑った経験のない子たちも少なくない中、優しく語りかけ、ときに手をとり教えた。
終始これ以上のない晴れやかな表情を見せていた浅田は言う。
「MAO RINKをつくるのが子どもの頃からの夢でした。スケーターの願いを全部つめこんだ世界一のリンクだと思っています」
国際規格で実現したメインリンクは集中しやすいようにと黒をベースにした壁になっている。一転、サブリンクは大きな窓で外の風景を取り込む。子どもの頃から室内リンクで練習し、外を見ることがなかった経験からだと言う。
「桜の木があるので、春は桜の花を見ながら楽しんでほしいと思っています」
外壁には金、銀、銅が配色されている。
「世界で金銀銅(メダル)を獲るスケーターが育ってほしいという思いをこめています」
またアイスショー開催時を想定して女性化粧室を増やしたり、さらには化粧室のピクトグラムにスケートをモチーフとしたイラストが描かれているのもこだわりの一環だ。
「担当者が苦労するくらい、(浅田に)こだわりがあって大変だったんですよ。言い出したら聞かないから」
と苦笑する村山社長は、笑顔で続ける。
「おかげでいいものができました」
手書きの資料を持参して…浅田の熱意が周囲を動かした
浅田と村山社長が会い、浅田がリンクの建設について要望したのは2021年3月のこと。
「仕事で出会った方にご紹介いただきました」(浅田)
ただ、村山社長は最初に話があったときをこう振り返る。
「『会わない』と返しました」
それでも、「何度か話があったので、『分かりました』と」。
実は村山社長のもとには以前、別のところからもリンク建設の話があり、「やんわりと」断っていたという。それもあったのだろう。「(浅田の打診が)なんの話かは分かっていたので」「会わない」という返事をした。
それでも面会にこぎつけた。かけがえのない時間に、浅田はA3の紙2枚に鉛筆書きでびっしり書き込んだ資料を持参し、懸命に思いを伝えた。
「立川にアイスリンクがあってもいいな、立川にとっていい話だと思いました」(村山社長)
長年にわたり抱いていた夢。浅田の熱が心を動かし、長年の夢だからこそのこだわりが形になったのであった。
浅田が語った“指導者としてのビジョン”
2021年、長年多くのスケーターらの練習場所となってきた高田馬場のスケートリンク「シチズンプラザ」が閉鎖されたとき、大学スケート部など多方面に打撃を与えた。現在、1年中スケートができる通年リンクはごくわずか。スケートのできる環境という点でも新たなリンクの誕生は大きな意義を持つ。
むろん、それだけにとどまらない。
「MAO RINKから自分のアイスショーをしたいなと思っています。ショースケーターを終えたとき、指導者として力を入れていきたいと思っています」
と浅田は語る。
リンクは浅田にとっての第3章のスタート地点でもある。新たなスタートを切る場所であり、未来のスケーターにとってのスタート地点ともなる。
名スケーター、他競技のアスリートからも祝福
「MAO RINK」の入り口をくぐると、多方面からの膨大な祝花が目に飛び込んできた。
数々のスケーターの名前が並ぶ。佐藤信夫・佐藤久美子、佐藤有香、小林れい子、荒川静香、高橋大輔、村元哉中、宮原知子、紀平梨花、坂本花織、宇野昌磨、本田真凜、島田高志郎、佐藤駿、三浦璃来・木原龍一、三原舞依、上薗恋奈、オレンジチアーズ(無良崇人、川原星、橋本誠也)……。さらには石川佳純、錦織圭といった他競技のアスリートの名前も見られた。
オープニングセレモニーに先立ち、メインリンクを初滑りしたあと、浅田はこう話している。
「今、すごいきれいな氷にスケートの軌跡が描かれていると思うんですけど、たぶんいろんな人が来て、いろんな思い出とかがここに刻まれるのかと思うとすごい楽しみな気持ちになりました」
多くの祝福は、その言葉に呼応しているかのようだった。
(撮影=松本輝一)
Number Web 11/11(月) 17:02配信
【ジュエリー賞で亡き母との思い出「支えてくれる」】

プロフィギュアスケーターの浅田真央(29)が最もジュエリーが似合う著名人に贈られる『第31回 日本ジュエリー ベストドレッサー賞』特別賞の女性部門に選出され21日、都内で行われた表彰式に出席した。
浅田は、亡き母との思い出に触れ「ジュエリーとは受け継ぐものでもあり、支えてくれる。母からいただいたジュエリー。それを見ると支えてくれるいるんだなと感じます」としみじみ。「来年30(歳)になりますので…」と打ち明けると、会場からどよめきの声が上がった。
今後の活動について「またいつか家族ができて、子どもができた時に、私から子どもに受け継いでもらえたらと思っています。こんなステキな賞をいただけたのも、フィギュアスケートを続けてきたからだと思っています。きょういただいた賞のように、輝けるパフォーマンスをこれからもみなさんに届けていきたいなと思っています」とアピールしていた。
そのほか、10代部門はKoki,(16)、20代部門は有村架純(26)、30代部門は木村文乃(32)、40代部門は藤原紀香(48)、50代部門は松下由樹(51)、60代以上部門は原田美枝子(61)、特別賞の男性部門は高橋英樹(75)が受賞した。
オリコン 1/21(火) 20:35配信
プロフィギュアスケーターの浅田真央(29)が最もジュエリーが似合う著名人に贈られる『第31回 日本ジュエリー ベストドレッサー賞』特別賞の女性部門に選出され21日、都内で行われた表彰式に出席した。
浅田は、亡き母との思い出に触れ「ジュエリーとは受け継ぐものでもあり、支えてくれる。母からいただいたジュエリー。それを見ると支えてくれるいるんだなと感じます」としみじみ。「来年30(歳)になりますので…」と打ち明けると、会場からどよめきの声が上がった。
今後の活動について「またいつか家族ができて、子どもができた時に、私から子どもに受け継いでもらえたらと思っています。こんなステキな賞をいただけたのも、フィギュアスケートを続けてきたからだと思っています。きょういただいた賞のように、輝けるパフォーマンスをこれからもみなさんに届けていきたいなと思っています」とアピールしていた。
そのほか、10代部門はKoki,(16)、20代部門は有村架純(26)、30代部門は木村文乃(32)、40代部門は藤原紀香(48)、50代部門は松下由樹(51)、60代以上部門は原田美枝子(61)、特別賞の男性部門は高橋英樹(75)が受賞した。
オリコン 1/21(火) 20:35配信
【浅田真央さん ドレスに「うれしい」】

フィギュアスケート女子で10年バンクーバー五輪銀メダル、世界選手権3度制覇の浅田真央さん(29)が24日、都内でベストフォーマリスト授賞式に俳優の高橋一生(38)とともに出席した。
浅田さんにとってのラッキーカラーという優しいピンクのドレスに身を包んで登場。「なかなか普段ロングのドレス着ることがないので、すごく素敵。イブニングドレスを着るのがきょうが初めてなので、うれしい気持ちです」と笑みを浮かべた。
タキシード姿で決めた高橋は「気持ちが上がる服。きょうはとても思い出深いものになる。映画祭などでしっかりフォーマルな格好をさせていただけたら」とし、浅田さんについて「お会いした時に言葉を失うくらい、おきれいだった」と話していた。
スポニチアネックス 10/24(木) 16:54
フィギュアスケート女子で10年バンクーバー五輪銀メダル、世界選手権3度制覇の浅田真央さん(29)が24日、都内でベストフォーマリスト授賞式に俳優の高橋一生(38)とともに出席した。
浅田さんにとってのラッキーカラーという優しいピンクのドレスに身を包んで登場。「なかなか普段ロングのドレス着ることがないので、すごく素敵。イブニングドレスを着るのがきょうが初めてなので、うれしい気持ちです」と笑みを浮かべた。
タキシード姿で決めた高橋は「気持ちが上がる服。きょうはとても思い出深いものになる。映画祭などでしっかりフォーマルな格好をさせていただけたら」とし、浅田さんについて「お会いした時に言葉を失うくらい、おきれいだった」と話していた。
スポニチアネックス 10/24(木) 16:54
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