フィギュアスケーターの浅田真央さんを応援するブログ
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【浅田真央、オフ中に去就判断 「すぐ答え出す必要ない」】
フィギュアスケートの世界選手権女子で3度目の優勝を果たした浅田真央(中京大)が30日、さいたま市内で取材に応じ、「今は少し休養が必要」と話し、注目される去就について、このオフに考える意向を示した。
浅田は「落ち着いて整理したい。(今の段階で進退は)ハーフハーフ。やるなら覚悟が必要。その決意ができればやりますし、そういうものが湧き出てこなければできないんじゃないかと思う。今すぐ答えを出す必要はないと思っています」と話した。
この日は世界選手権のメダリストらによるエキシビションがさいたまスーパーアリーナであり、浅田は「どんなときも笑顔を忘れない」という思いを込めた「スマイル」を演じた。アンコールでは、ソチ五輪で完璧な演技を見せたフリーの終盤のステップを披露。アベック優勝した男子の羽生結弦(ANA)らと共に観客を魅了した。
朝日新聞デジタル 3月30日(日)20時10分配信
【去就未定の真央「少し休養が必要」】
フィギュアスケート世界選手権の女子シングルで優勝した浅田真央(中京大)が一夜明けた30日、会見を行った。注目の去就については「今はもうやり切って、次の目標が何かと言われるとまだない。普通にやろうと思えばできると思うんですけど、自分としては少し休養が必要じゃないかと思います」と話し、すぐに結論を出さずに自分の気持ちと向き合う考えだ。
以下は浅田のコメント全文。
「(昨日の夜はどう過ごした?)ドーピング(検査)があって終わったのが23時30分くらいでした。そこから帰って、ご飯を食べて、それから(佐藤)信夫先生とかと一緒に『お疲れ様』みたいな感じでいろいろ話をしていました。(信夫先生からは)『とにかくよく頑張った』と。あとはいろいろな先生の昔の話とか、他にもコーチがいたのでその話とかいろいろですね(笑)。フリーに関しては特には何もなかったです。
(信夫先生が名残惜しそうだったが?)この3年間はすごく苦しくて、なかなか自分が思うように滑れなくて、ジャンプもそうですし、演技もやり切ったと思えるような演技ができていなかった。結果が付いてきても自分は全然満足できなかったんですけど、ソチ五輪のフリーとこの大会でようやく自分が目指してきたものができたんだなと思いました。
(信夫先生がもう少し一緒にやりたそうな雰囲気を出しているが、浅田選手もそういう気持ちがあるのか?)バンクーバーが終わってからこの3年間、やっても全然自分(の演技)ができなくて、なんかモヤモヤしているばかりで、約2年間そういう状態が続いていました。だったらソチ五輪のシーズンに懸けようと思ったんですね。ただ、ソチ五輪のフリーと世界選手権で、ようやく自分がやれたというのがあって、自分でもこの感覚がもっと早くに出ていれば良かったという感覚があります。ようやく手ごたえを感じている段階なので、今はもうやり切って、次の目標が何かと言われるとまだないのかなと。普通にやろうと思えばできると思うんですけど、自分の気持ちとしては少し休養が必要じゃないかと思います。
(昨年の国別対抗後に『ソチ五輪を集大成としたい』と言っていたが、その気持ちは変わっているのか?)そうですね。そのときはいつになったら自分の目指しているものができるんだろうと思っていたので、自分もそう思っているから言ったんだと思います。(シーズンが終わるまでは集中していたから『ハーフハーフ』と答えたのか?)外国人記者クラブさんとの会見でお話したように、終わってから自分の気持ちを落ち着いてしっかりと整理したいと思ったので、『ハーフハーフ』と答えました。
(これから考えるにあたって誰に相談する?)最終的には自分がやるかやらないか、できるかできないかとか、どれだけ目標を持っていけるかだと思うので、そこはしっかりやるならば、それだけの覚悟が必要ですし、その決意ができればやりますし、何もそういう気持ちが湧き出てこなければできないんじゃないかと思います。ただ、いますぐにその答えを出す必要はないんじゃないかと思っています。
(スケート以外でやってみたいことは?)う~ん、やってみたいこと。特にないんですよね(苦笑)。何だろう。何ですかね。すごいやってみたいことはないんですけど、ショーがあるので、直近で決まっていることは4月のショーで各地を回ります。全国の方々に間近で見てもらえればいいなと思います。
(さいたまスーパーアリーナとソチはどういう違いがあった?)日本のお客さんはすごく温かいと感じました。日本の選手だけではなくほかの選手のことも応援していたのを自分でも感じていて、すごくうれしかったですし、私も日本人で良かったなと思いました」
スポーツナビ 3月30日(日)17時18分配信
フィギュアスケートの世界選手権女子で3度目の優勝を果たした浅田真央(中京大)が30日、さいたま市内で取材に応じ、「今は少し休養が必要」と話し、注目される去就について、このオフに考える意向を示した。
浅田は「落ち着いて整理したい。(今の段階で進退は)ハーフハーフ。やるなら覚悟が必要。その決意ができればやりますし、そういうものが湧き出てこなければできないんじゃないかと思う。今すぐ答えを出す必要はないと思っています」と話した。
この日は世界選手権のメダリストらによるエキシビションがさいたまスーパーアリーナであり、浅田は「どんなときも笑顔を忘れない」という思いを込めた「スマイル」を演じた。アンコールでは、ソチ五輪で完璧な演技を見せたフリーの終盤のステップを披露。アベック優勝した男子の羽生結弦(ANA)らと共に観客を魅了した。
朝日新聞デジタル 3月30日(日)20時10分配信
【去就未定の真央「少し休養が必要」】
フィギュアスケート世界選手権の女子シングルで優勝した浅田真央(中京大)が一夜明けた30日、会見を行った。注目の去就については「今はもうやり切って、次の目標が何かと言われるとまだない。普通にやろうと思えばできると思うんですけど、自分としては少し休養が必要じゃないかと思います」と話し、すぐに結論を出さずに自分の気持ちと向き合う考えだ。
以下は浅田のコメント全文。
「(昨日の夜はどう過ごした?)ドーピング(検査)があって終わったのが23時30分くらいでした。そこから帰って、ご飯を食べて、それから(佐藤)信夫先生とかと一緒に『お疲れ様』みたいな感じでいろいろ話をしていました。(信夫先生からは)『とにかくよく頑張った』と。あとはいろいろな先生の昔の話とか、他にもコーチがいたのでその話とかいろいろですね(笑)。フリーに関しては特には何もなかったです。
(信夫先生が名残惜しそうだったが?)この3年間はすごく苦しくて、なかなか自分が思うように滑れなくて、ジャンプもそうですし、演技もやり切ったと思えるような演技ができていなかった。結果が付いてきても自分は全然満足できなかったんですけど、ソチ五輪のフリーとこの大会でようやく自分が目指してきたものができたんだなと思いました。
(信夫先生がもう少し一緒にやりたそうな雰囲気を出しているが、浅田選手もそういう気持ちがあるのか?)バンクーバーが終わってからこの3年間、やっても全然自分(の演技)ができなくて、なんかモヤモヤしているばかりで、約2年間そういう状態が続いていました。だったらソチ五輪のシーズンに懸けようと思ったんですね。ただ、ソチ五輪のフリーと世界選手権で、ようやく自分がやれたというのがあって、自分でもこの感覚がもっと早くに出ていれば良かったという感覚があります。ようやく手ごたえを感じている段階なので、今はもうやり切って、次の目標が何かと言われるとまだないのかなと。普通にやろうと思えばできると思うんですけど、自分の気持ちとしては少し休養が必要じゃないかと思います。
(昨年の国別対抗後に『ソチ五輪を集大成としたい』と言っていたが、その気持ちは変わっているのか?)そうですね。そのときはいつになったら自分の目指しているものができるんだろうと思っていたので、自分もそう思っているから言ったんだと思います。(シーズンが終わるまでは集中していたから『ハーフハーフ』と答えたのか?)外国人記者クラブさんとの会見でお話したように、終わってから自分の気持ちを落ち着いてしっかりと整理したいと思ったので、『ハーフハーフ』と答えました。
(これから考えるにあたって誰に相談する?)最終的には自分がやるかやらないか、できるかできないかとか、どれだけ目標を持っていけるかだと思うので、そこはしっかりやるならば、それだけの覚悟が必要ですし、その決意ができればやりますし、何もそういう気持ちが湧き出てこなければできないんじゃないかと思います。ただ、いますぐにその答えを出す必要はないんじゃないかと思っています。
(スケート以外でやってみたいことは?)う~ん、やってみたいこと。特にないんですよね(苦笑)。何だろう。何ですかね。すごいやってみたいことはないんですけど、ショーがあるので、直近で決まっていることは4月のショーで各地を回ります。全国の方々に間近で見てもらえればいいなと思います。
(さいたまスーパーアリーナとソチはどういう違いがあった?)日本のお客さんはすごく温かいと感じました。日本の選手だけではなくほかの選手のことも応援していたのを自分でも感じていて、すごくうれしかったですし、私も日本人で良かったなと思いました」
スポーツナビ 3月30日(日)17時18分配信
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【去就に揺れる浅田、世界トップの実力を示す】
フィギュアスケート世界選手権の女子フリースケーティング(FS)が3月29日に行われ、ショートプログラム(SP)首位の浅田真央(中京大)が138.03点をマークし、自己ベストとなる合計216.69点で4年ぶり3度目の優勝を飾った。今季限りで現役を引退する鈴木明子(邦和スポーツランド)は6位(193.72点)。村上佳菜子(中京大)は10位(172.44点)に終わった。
2月のソチ五輪では6位とメダルに届かなかった浅田だが、今大会はさすがの強さを見せつけた。27日のSPではトリプルアクセルをきれいに決めるなど完璧な演技で、キム・ヨナ(韓国)が持っていた世界歴代最高得点を約4年ぶりに更新。FSはトリプルアクセルが回転不足を取られ、「ソチのときより一段落ちる演技になってしまった」ものの、全体1位のスコアで今シーズン最終戦を締めくくった。
目標としていた五輪での金メダル獲得は逃した。それでも今季はファイナルを含めたグランプリシリーズで全勝。五輪でもFSで6種類のトリプルジャンプに挑戦し、SPから劇的な復活を遂げるなど、日本中を感動の涙に包んだ。そして世界選手権を「雪辱の舞台」と位置づけ、その言葉通り圧巻の演技でソチのリベンジを果たした。「今回はSPとFSで、自分がやり切ったと思える演技をすることを目標としていて、それがほとんどできたのでうれしく思っています」と、浅田自身も満足いく内容だったようだ。五輪以外の国際大会ではすべて勝利を収めており、世界トップの実力が健在であることをあらためて証明した。
気になる去就に関してはいまだ明確にはしていない。現役続行か引退かは「ハーフハーフ」としており、揺れる心境を吐露している。ただ本人も「肉体的にはまだまだできる」と思っているようで、あとは「気持ち次第」だという。23歳となった今も自己ベストを更新するなど進化を続けているだけに、ここで現役を退くのは第三者からすれば惜しい気もするが、こればかりは浅田自身の決断を静かに待ちたい。
【現役引退の鈴木が後進に送ったエール】
一方、この大会を最後に競技生活に別れを告げたのが鈴木だ。FSの前日に29歳の誕生日を迎えたこのベテランは、SPで自己ベストを更新(71.02点)。表彰台入りも期待されたが、FSではジャンプにミスが出て得点が伸びず、6位という成績での幕引きとなった。演技後は晴れやかな表情を見せつつも心残りがあったようで、「思い描いた滑りではなかったので、悔しい思いもあります」と苦笑い。それでも「最高の演技で終わることがどれだけ難しいかというのが分かりました。こうした経験を今後の人生に生かしていきたい」と前を向いた。
10代の後半には摂食障害で、競技生命の危機に立たされた。しかし、この試練を乗り越えると、24歳でバンクーバー五輪に出場(8位入賞)。その後もコンスタントに結果を残し、2012年には世界選手権で銅メダルに輝く。28歳で迎えた今季は、出場13回目で初めて全日本選手権を制し、2度目の五輪出場を決めた。ソチ五輪では負傷の影響もあり、本来の演技はできなかったが、2大会連続となる8位入賞を果たしている。
決して歩みは早くなかった。それでも地道に努力を重ね、29歳までトップレベルを維持した。「私は小さい頃から、いろいろなことを習得するまでにすごく時間がかかるタイプ。それが自分でも分かっているから、コツコツと続ければ何とかなるんだという気持ちはありました」と振り返る。
そして後進たちにはこうエールを送った。
「今だと10代から表舞台に出ていかないと世界のトップには行けないみたいな感じがあります。でも、人間やっぱり伸びしろはそれぞれ違うと思うので、どこでその花が開くか分からない。私がそういう良い例になってくれればいいと思っています。長く選手生活を続ければ、もちろん悔しいことや悪いこともあります。それでも必ず『やってきて良かった』と、今日私が味わったような瞬間を迎えられると思うので、今の選手たちにはできるだけ現役を長く続けてもらいたいですね」
【村上に求められる「メンタル面の強化」】
19歳の村上は、またも大舞台で本領を発揮できなかった。1月の四大陸選手権で初優勝を飾り、意気揚々と乗り込んだソチ五輪は12位。現地入り後も好調を維持しながら、本番の数日前から「目に見えない恐怖に襲われてしまった」。
五輪の悔しさを晴らすべく、帰国後すぐに世界選手権へ向けた練習を開始。集中的に良いトレーニングを積めたようで、大会前の公式会見では「気づいたら、あさって試合があるんだという感じになっていました」と明るい顔を見せていた。
SPでは演技が終わった瞬間、思わずガッツポーズが出たものの、回転不足など小さなミスが重なり10位スタート。「終わったあとにやり切ったと思えるように頑張りたい」とFSでの巻き返しを誓ったが、11個のジャンプのうち6個で回転不足を取られ、スコアを伸ばせなかった(111.58点)。
今季を振り返って「良かった試合もあるんですけど、全体的に見て心残りです」と語った村上。シーズン序盤は靴が壊れるアクシデントに見舞われたり、SPの曲を変更したりとバタバタが続き、五輪出場も危ぶまれた。しかし、昨年末の全日本選手権で200点超えの演技を見せ、ソチへの切符を勝ち取ると、四大陸選手権も制覇。勢いづいたかに思えたが、五輪と世界選手権では失速と、アップダウンの激しい1年を過ごした。
今後に向けた課題は、「メンタル面の強化」だろう。村上を指導する山田満知子コーチは「まだまだ甘い部分があるし、欲がない。練習では頑張っているのに、それが本番で出ないのは彼女の弱さだと思う」と指摘する。村上自身も「自分は気持ちで動くタイプなので、メンタルを強くできれば、技術面もすべてうまくいくようになる」と考えており、来季へ向け、改善に努めていくことになりそうだ。
【厳しい時代が訪れる可能性も】
激動の五輪シーズンが終了し、来季以降は女子の勢力図が大きく変化することが予想される。中心はロシア勢だ。ソチ五輪で17歳のアデリナ・ソトニコワが金メダルを獲得。世界選手権でも15歳のユリア・リプニツカヤが銀メダルに輝き、同じく15歳のアンナ・ポゴリラヤが4位に入った。五輪は年齢制限で出場できなかった14歳のエレーナ・ラジオノワもいる。このロシア勢にどう食らいついていくか。それが各国のテーマとなっていくことだろう。
一方、日本には厳しい時代が訪れるかもしれない。現時点でロシア勢を含めた世界の強豪と互角に戦える選手は浅田のみ。その浅田の去就が不透明となっている現状では、大きな期待は寄せられない。
山田コーチも同様の意見を述べている。
「真央ちゃんがどうするのかは分からないですけど、あっこちゃん(鈴木)は引退。宮原さん(知子、関大中・高スケート部)や、ノービスにいる子供たちは確かに伸びてきている。でもシニアで戦うまでにはまだ時間がかかる。一時は日本の女子が世界のトップに立っていましたけど、今はロシアや米国が頑張ってきているので、日本も大変な時期が来ると思います」
くしくも男子は、今回の世界選手権で羽生結弦(ANA)と町田樹(関西大)が史上まれに見る大激戦の末、1、2フィニッシュを決めるなど充実の一途をたどっている。羽生を軸に今後も日本勢が世界をリードしていきそうだ。もちろん女子も浅田が現役を続けることになれば話は変わってくる。世界に対してすぐに遅れを取るということはないだろう。ただ1つ確実に言えるのは、日本の女子フィギュアは現在岐路に立たされているということ。ここで道を誤れば、次に待ち受ける時代は決して楽観できるものではない。
<了>
(取材・文:大橋護良/スポーツナビ) 2014年3月30日 11:15
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若手の中では宮原さんに期待している。
ただ、すごくいい演技だと思っても点が伸びないのはなぜだろう。
村上さんは一度山田コーチから離れた方がいいのでは?
このままではメンタル面は強化できないと思う。
真央ちゃんが引退してしまったら、人気の面でも厳しいかも…。
フィギュアスケート世界選手権の女子フリースケーティング(FS)が3月29日に行われ、ショートプログラム(SP)首位の浅田真央(中京大)が138.03点をマークし、自己ベストとなる合計216.69点で4年ぶり3度目の優勝を飾った。今季限りで現役を引退する鈴木明子(邦和スポーツランド)は6位(193.72点)。村上佳菜子(中京大)は10位(172.44点)に終わった。
2月のソチ五輪では6位とメダルに届かなかった浅田だが、今大会はさすがの強さを見せつけた。27日のSPではトリプルアクセルをきれいに決めるなど完璧な演技で、キム・ヨナ(韓国)が持っていた世界歴代最高得点を約4年ぶりに更新。FSはトリプルアクセルが回転不足を取られ、「ソチのときより一段落ちる演技になってしまった」ものの、全体1位のスコアで今シーズン最終戦を締めくくった。
目標としていた五輪での金メダル獲得は逃した。それでも今季はファイナルを含めたグランプリシリーズで全勝。五輪でもFSで6種類のトリプルジャンプに挑戦し、SPから劇的な復活を遂げるなど、日本中を感動の涙に包んだ。そして世界選手権を「雪辱の舞台」と位置づけ、その言葉通り圧巻の演技でソチのリベンジを果たした。「今回はSPとFSで、自分がやり切ったと思える演技をすることを目標としていて、それがほとんどできたのでうれしく思っています」と、浅田自身も満足いく内容だったようだ。五輪以外の国際大会ではすべて勝利を収めており、世界トップの実力が健在であることをあらためて証明した。
気になる去就に関してはいまだ明確にはしていない。現役続行か引退かは「ハーフハーフ」としており、揺れる心境を吐露している。ただ本人も「肉体的にはまだまだできる」と思っているようで、あとは「気持ち次第」だという。23歳となった今も自己ベストを更新するなど進化を続けているだけに、ここで現役を退くのは第三者からすれば惜しい気もするが、こればかりは浅田自身の決断を静かに待ちたい。
【現役引退の鈴木が後進に送ったエール】
一方、この大会を最後に競技生活に別れを告げたのが鈴木だ。FSの前日に29歳の誕生日を迎えたこのベテランは、SPで自己ベストを更新(71.02点)。表彰台入りも期待されたが、FSではジャンプにミスが出て得点が伸びず、6位という成績での幕引きとなった。演技後は晴れやかな表情を見せつつも心残りがあったようで、「思い描いた滑りではなかったので、悔しい思いもあります」と苦笑い。それでも「最高の演技で終わることがどれだけ難しいかというのが分かりました。こうした経験を今後の人生に生かしていきたい」と前を向いた。
10代の後半には摂食障害で、競技生命の危機に立たされた。しかし、この試練を乗り越えると、24歳でバンクーバー五輪に出場(8位入賞)。その後もコンスタントに結果を残し、2012年には世界選手権で銅メダルに輝く。28歳で迎えた今季は、出場13回目で初めて全日本選手権を制し、2度目の五輪出場を決めた。ソチ五輪では負傷の影響もあり、本来の演技はできなかったが、2大会連続となる8位入賞を果たしている。
決して歩みは早くなかった。それでも地道に努力を重ね、29歳までトップレベルを維持した。「私は小さい頃から、いろいろなことを習得するまでにすごく時間がかかるタイプ。それが自分でも分かっているから、コツコツと続ければ何とかなるんだという気持ちはありました」と振り返る。
そして後進たちにはこうエールを送った。
「今だと10代から表舞台に出ていかないと世界のトップには行けないみたいな感じがあります。でも、人間やっぱり伸びしろはそれぞれ違うと思うので、どこでその花が開くか分からない。私がそういう良い例になってくれればいいと思っています。長く選手生活を続ければ、もちろん悔しいことや悪いこともあります。それでも必ず『やってきて良かった』と、今日私が味わったような瞬間を迎えられると思うので、今の選手たちにはできるだけ現役を長く続けてもらいたいですね」
【村上に求められる「メンタル面の強化」】
19歳の村上は、またも大舞台で本領を発揮できなかった。1月の四大陸選手権で初優勝を飾り、意気揚々と乗り込んだソチ五輪は12位。現地入り後も好調を維持しながら、本番の数日前から「目に見えない恐怖に襲われてしまった」。
五輪の悔しさを晴らすべく、帰国後すぐに世界選手権へ向けた練習を開始。集中的に良いトレーニングを積めたようで、大会前の公式会見では「気づいたら、あさって試合があるんだという感じになっていました」と明るい顔を見せていた。
SPでは演技が終わった瞬間、思わずガッツポーズが出たものの、回転不足など小さなミスが重なり10位スタート。「終わったあとにやり切ったと思えるように頑張りたい」とFSでの巻き返しを誓ったが、11個のジャンプのうち6個で回転不足を取られ、スコアを伸ばせなかった(111.58点)。
今季を振り返って「良かった試合もあるんですけど、全体的に見て心残りです」と語った村上。シーズン序盤は靴が壊れるアクシデントに見舞われたり、SPの曲を変更したりとバタバタが続き、五輪出場も危ぶまれた。しかし、昨年末の全日本選手権で200点超えの演技を見せ、ソチへの切符を勝ち取ると、四大陸選手権も制覇。勢いづいたかに思えたが、五輪と世界選手権では失速と、アップダウンの激しい1年を過ごした。
今後に向けた課題は、「メンタル面の強化」だろう。村上を指導する山田満知子コーチは「まだまだ甘い部分があるし、欲がない。練習では頑張っているのに、それが本番で出ないのは彼女の弱さだと思う」と指摘する。村上自身も「自分は気持ちで動くタイプなので、メンタルを強くできれば、技術面もすべてうまくいくようになる」と考えており、来季へ向け、改善に努めていくことになりそうだ。
【厳しい時代が訪れる可能性も】
激動の五輪シーズンが終了し、来季以降は女子の勢力図が大きく変化することが予想される。中心はロシア勢だ。ソチ五輪で17歳のアデリナ・ソトニコワが金メダルを獲得。世界選手権でも15歳のユリア・リプニツカヤが銀メダルに輝き、同じく15歳のアンナ・ポゴリラヤが4位に入った。五輪は年齢制限で出場できなかった14歳のエレーナ・ラジオノワもいる。このロシア勢にどう食らいついていくか。それが各国のテーマとなっていくことだろう。
一方、日本には厳しい時代が訪れるかもしれない。現時点でロシア勢を含めた世界の強豪と互角に戦える選手は浅田のみ。その浅田の去就が不透明となっている現状では、大きな期待は寄せられない。
山田コーチも同様の意見を述べている。
「真央ちゃんがどうするのかは分からないですけど、あっこちゃん(鈴木)は引退。宮原さん(知子、関大中・高スケート部)や、ノービスにいる子供たちは確かに伸びてきている。でもシニアで戦うまでにはまだ時間がかかる。一時は日本の女子が世界のトップに立っていましたけど、今はロシアや米国が頑張ってきているので、日本も大変な時期が来ると思います」
くしくも男子は、今回の世界選手権で羽生結弦(ANA)と町田樹(関西大)が史上まれに見る大激戦の末、1、2フィニッシュを決めるなど充実の一途をたどっている。羽生を軸に今後も日本勢が世界をリードしていきそうだ。もちろん女子も浅田が現役を続けることになれば話は変わってくる。世界に対してすぐに遅れを取るということはないだろう。ただ1つ確実に言えるのは、日本の女子フィギュアは現在岐路に立たされているということ。ここで道を誤れば、次に待ち受ける時代は決して楽観できるものではない。
<了>
(取材・文:大橋護良/スポーツナビ) 2014年3月30日 11:15
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若手の中では宮原さんに期待している。
ただ、すごくいい演技だと思っても点が伸びないのはなぜだろう。
村上さんは一度山田コーチから離れた方がいいのでは?
このままではメンタル面は強化できないと思う。
真央ちゃんが引退してしまったら、人気の面でも厳しいかも…。
【真央「幸せ。最高でした」 超満員のファンに感謝=世界選手権コメント全文】
フィギュアスケートの世界選手権第4日は29日、さいたまスーパーアリーナで行われ、女子フリースケーティングでは、ショートプログラム(SP)1位の浅田真央(中京大)がフリー138.03点、SPとの合計は自己ベストを更新する216.69点で、4年ぶり3度目の優勝を飾った。
「この試合はショートとフリーで自分がやりきったと思える演技をすることが目標だったので、それには満足しています」と浅田。「こんなにたくさんの方がいる中で滑れて幸せ」と、超満員に膨れ上がった会場をはじめ、声援を送ってくれたファンに向けて何度も感謝の言葉を述べた。
一方、進退に関しては「まだ終わったばかりなのでハーフハーフ。体はまだまだいけると思うので、自分の気持ちかなと思います」と心境を明かした。
以下は浅田の演技後のコメント。
■浅田真央「絶対にやるんだという気持ちで、1日も無駄にせずやってこられた」
「(アクセルについて)ショートよりは自分のベストではなかったんですけど、自分の気持ちをコントロールして次につなげられたと思います。
(今の思いは?)この試合はショートとフリーで自分がやりきったと思える演技をすることが目標だったので、それには満足しています。
(できた要因は?)こうして自分が生まれた日本という地で、たくさんの方々の後押しもあり、ずっと1から指導してくださった(佐藤)信夫先生をはじめ、たくさんの方が見守ってくださったからだと思います。
(演技が終わって思ったことは?)五輪ほどの感情、『やり切った、最高!』というよりは一段下がったんですけど、日本のこの会場で良い演技を見せることができて、自分も滑っているときにこんなにたくさんの方がいる中で滑れて幸せだなと思いましたし、本当にうれしかったですし、思い出になりました。
(五輪と比べて精神状態は?)五輪のフリーは絶望の中、『やるしかない』という気持ちしかなかったんですけど、今回はショートが首位だったので、少し硬くなるかなと思っていました。でも私は五輪で順位ではなく、自分の演技を見せる、今までやってきたことを全部出すという気持ちで滑ったので、今回も4年間やってきたことを全部出そうと思っていました。あとはたくさんの方の応援があるからこそ、自信を持ってできるなと。
(1カ月前は現役を続けるかはハーフハーフと言っていたが、今はどうか?)まだ終わったばかりなのでハーフハーフです。すみません(笑)。
(3回転を6種類8回跳ぶのは挑戦だったのか?)今年に入ってからこの構成に変えたんですけど、これはいつもできているので決して挑戦ではなくて、一昨日のショートも今日のフリーも、今日のフリーは練習よりは一段下がるかなという感じでしたけど、ショートは練習どおり、いやそれ以上だったかなと思います(笑)。
(五輪のときはすべてのジャンプに感謝を込めていた。今日はどうだったのか?)今日も失敗を恐れずに『跳べる』と思って、跳びました。いろいろ考えていました。滑っているときに『こんなに上のほうまで人がいるんだ』と。上を見たときに思いましたし、跳ぶときに『ここはいつも信夫先生に注意されているところだな』とか。3回転-3回転のフリップなんかは、跳ぶ前に二段モーションにならないようにと、信夫先生のことを考えていました(笑)。
(この4年間の集大成としては?)最高でした。点数とか何がどうとられているかとではなくて、ショートもフリーも精一杯の演技ができたと思います。
(今回はショートのあとどんな反応があった? あとローリーが来ていたが?)ローリーにようやく最高のショートを見せることができたので、ローリーもすごく喜んでいたし、私もうれしかったです。
(信夫先生はどんなこと言っていた?)『よく頑張ったね』と。滑る前はいつも通りですね。『やるべきことはやってきた』と。あとは何も話さずに、お互いうなずいて、何度かそんなやり取りをしました。
(シーズンを終えてどんな気持ち?)やっと終わったなという気持ちです(笑)。長かったし、精神的にも充実した濃いシーズンだったと思います。
(演技終わったときはどんな気持ちだった?)『よし!』という感じです。ショートもフリーも合わせてそう思いました。
(目標を達成できたことは今後の決断に影響を及ぼす?)今後は、自分の人生においてもこのような素晴らしい中で滑れたことは本当に自分にとって良い経験になりました。
(現役続行か引退かを決めるにあたり何を一番重視するか?)体はまだまだいけると思うので、自分の気持ちかなと思います。
(1シーズン休もうという選択肢は?)終わったばかりなのでまだ分からないですね、すみません(苦笑)。
(演技終わった瞬間は?)ソチのときは、この4年間やってきたことを出せたという演技を出せたので良かったと思いました。この試合は、自分の目標を達成するんだという思いでやっていました。
(この1カ月は楽しかった?)この1カ月は楽しかったよりも、この世界選手権に向けて、五輪で悔しかった思いをぶつけようと思って過ごしていました。絶対にやるんだという気持ちで、1日も無駄にせずやってこられたと思います。
(今一番何をしたい?)お部屋に帰って、横になりたいです(笑)」
スポーツナビ 3月29日(土)23時10分配信
フィギュアスケートの世界選手権第4日は29日、さいたまスーパーアリーナで行われ、女子フリースケーティングでは、ショートプログラム(SP)1位の浅田真央(中京大)がフリー138.03点、SPとの合計は自己ベストを更新する216.69点で、4年ぶり3度目の優勝を飾った。
「この試合はショートとフリーで自分がやりきったと思える演技をすることが目標だったので、それには満足しています」と浅田。「こんなにたくさんの方がいる中で滑れて幸せ」と、超満員に膨れ上がった会場をはじめ、声援を送ってくれたファンに向けて何度も感謝の言葉を述べた。
一方、進退に関しては「まだ終わったばかりなのでハーフハーフ。体はまだまだいけると思うので、自分の気持ちかなと思います」と心境を明かした。
以下は浅田の演技後のコメント。
■浅田真央「絶対にやるんだという気持ちで、1日も無駄にせずやってこられた」
「(アクセルについて)ショートよりは自分のベストではなかったんですけど、自分の気持ちをコントロールして次につなげられたと思います。
(今の思いは?)この試合はショートとフリーで自分がやりきったと思える演技をすることが目標だったので、それには満足しています。
(できた要因は?)こうして自分が生まれた日本という地で、たくさんの方々の後押しもあり、ずっと1から指導してくださった(佐藤)信夫先生をはじめ、たくさんの方が見守ってくださったからだと思います。
(演技が終わって思ったことは?)五輪ほどの感情、『やり切った、最高!』というよりは一段下がったんですけど、日本のこの会場で良い演技を見せることができて、自分も滑っているときにこんなにたくさんの方がいる中で滑れて幸せだなと思いましたし、本当にうれしかったですし、思い出になりました。
(五輪と比べて精神状態は?)五輪のフリーは絶望の中、『やるしかない』という気持ちしかなかったんですけど、今回はショートが首位だったので、少し硬くなるかなと思っていました。でも私は五輪で順位ではなく、自分の演技を見せる、今までやってきたことを全部出すという気持ちで滑ったので、今回も4年間やってきたことを全部出そうと思っていました。あとはたくさんの方の応援があるからこそ、自信を持ってできるなと。
(1カ月前は現役を続けるかはハーフハーフと言っていたが、今はどうか?)まだ終わったばかりなのでハーフハーフです。すみません(笑)。
(3回転を6種類8回跳ぶのは挑戦だったのか?)今年に入ってからこの構成に変えたんですけど、これはいつもできているので決して挑戦ではなくて、一昨日のショートも今日のフリーも、今日のフリーは練習よりは一段下がるかなという感じでしたけど、ショートは練習どおり、いやそれ以上だったかなと思います(笑)。
(五輪のときはすべてのジャンプに感謝を込めていた。今日はどうだったのか?)今日も失敗を恐れずに『跳べる』と思って、跳びました。いろいろ考えていました。滑っているときに『こんなに上のほうまで人がいるんだ』と。上を見たときに思いましたし、跳ぶときに『ここはいつも信夫先生に注意されているところだな』とか。3回転-3回転のフリップなんかは、跳ぶ前に二段モーションにならないようにと、信夫先生のことを考えていました(笑)。
(この4年間の集大成としては?)最高でした。点数とか何がどうとられているかとではなくて、ショートもフリーも精一杯の演技ができたと思います。
(今回はショートのあとどんな反応があった? あとローリーが来ていたが?)ローリーにようやく最高のショートを見せることができたので、ローリーもすごく喜んでいたし、私もうれしかったです。
(信夫先生はどんなこと言っていた?)『よく頑張ったね』と。滑る前はいつも通りですね。『やるべきことはやってきた』と。あとは何も話さずに、お互いうなずいて、何度かそんなやり取りをしました。
(シーズンを終えてどんな気持ち?)やっと終わったなという気持ちです(笑)。長かったし、精神的にも充実した濃いシーズンだったと思います。
(演技終わったときはどんな気持ちだった?)『よし!』という感じです。ショートもフリーも合わせてそう思いました。
(目標を達成できたことは今後の決断に影響を及ぼす?)今後は、自分の人生においてもこのような素晴らしい中で滑れたことは本当に自分にとって良い経験になりました。
(現役続行か引退かを決めるにあたり何を一番重視するか?)体はまだまだいけると思うので、自分の気持ちかなと思います。
(1シーズン休もうという選択肢は?)終わったばかりなのでまだ分からないですね、すみません(苦笑)。
(演技終わった瞬間は?)ソチのときは、この4年間やってきたことを出せたという演技を出せたので良かったと思いました。この試合は、自分の目標を達成するんだという思いでやっていました。
(この1カ月は楽しかった?)この1カ月は楽しかったよりも、この世界選手権に向けて、五輪で悔しかった思いをぶつけようと思って過ごしていました。絶対にやるんだという気持ちで、1日も無駄にせずやってこられたと思います。
(今一番何をしたい?)お部屋に帰って、横になりたいです(笑)」
スポーツナビ 3月29日(土)23時10分配信
【浅田、進退は「まだハーフ、ハーフです」】
いちずな思いでスケート技術の修正に取り組んだ4年間は、今季最終戦となるこの日の金メダルに結実した。3回目の世界女王となった浅田真央(中京大)は「4年間やってきたことがようやく花開いた。スケートっていいな、と改めて思った」と笑顔に充実感をにじませた。
冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は回転不足。3-3回転連続ジャンプも前半のフリップで回転不足を取られた。中盤以降もミスが散見されたが致命傷にはならず、浅田は「ほとんど満足。こんなにたくさんのお客さんが来ている日本の会場でよい演技ができて、自分はとても幸せ」と、フィギュア大会としては異例ともいえる1万8191人の観客に感謝した。
バンクーバー五輪後、佐藤信夫コーチに師事してスケーティングから見直した。長年の癖もあり、平たんな道ではなかったが、佐藤コーチは「ここにきて歯車がうまく回り始めた。味が徐々に出てきて、それがよく見えてきた」と成長をたたえる。そんな名伯楽に浅田は「本当はソチ五輪でつけてあげたかったけど」と、金メダルをかけて謝意を示した。
◇「自分の体はまだまだいける」前向き発言も
今後は、浅田の進退に焦点が移る。6位だったソチ五輪後、現役続行の可能性を「ハーフ、ハーフ」と答えた浅田。試合後、改めて心境の変化を聞かれ、「やっぱり、まだ終わったばかりなので、ハーフ、ハーフです。すみません」と笑ってかわした。それでも、「自分の体はまだまだいける。自分の気持ち(次第)だと思う」と、現役続行に前向きな発言も飛び出した。
一定の手応えは得たとはいえ、まだ改善点がある。次なる目標を見定め、来季も勝負の銀盤にいる気がしてならない。【芳賀竜也】
毎日新聞 3月29日(土)22時26分配信
【浅田、今後の進退について「まだハーフハーフ」】
フィギュアスケートの浅田真央(中京大)は29日、世界選手権終了後、今後の進退について「まだハーフハーフ(半々)です」と明言を避けた。
浅田は昨年4月の世界国別対抗の後、ソチ五輪に臨む今季を集大成とする考えを表明、引退を示唆した。6位に終わったソチ五輪から帰国直後には、去就について「ハーフハーフ」と話した。
産経新聞 3月29日(土)22時38分配信
いちずな思いでスケート技術の修正に取り組んだ4年間は、今季最終戦となるこの日の金メダルに結実した。3回目の世界女王となった浅田真央(中京大)は「4年間やってきたことがようやく花開いた。スケートっていいな、と改めて思った」と笑顔に充実感をにじませた。
冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は回転不足。3-3回転連続ジャンプも前半のフリップで回転不足を取られた。中盤以降もミスが散見されたが致命傷にはならず、浅田は「ほとんど満足。こんなにたくさんのお客さんが来ている日本の会場でよい演技ができて、自分はとても幸せ」と、フィギュア大会としては異例ともいえる1万8191人の観客に感謝した。
バンクーバー五輪後、佐藤信夫コーチに師事してスケーティングから見直した。長年の癖もあり、平たんな道ではなかったが、佐藤コーチは「ここにきて歯車がうまく回り始めた。味が徐々に出てきて、それがよく見えてきた」と成長をたたえる。そんな名伯楽に浅田は「本当はソチ五輪でつけてあげたかったけど」と、金メダルをかけて謝意を示した。
◇「自分の体はまだまだいける」前向き発言も
今後は、浅田の進退に焦点が移る。6位だったソチ五輪後、現役続行の可能性を「ハーフ、ハーフ」と答えた浅田。試合後、改めて心境の変化を聞かれ、「やっぱり、まだ終わったばかりなので、ハーフ、ハーフです。すみません」と笑ってかわした。それでも、「自分の体はまだまだいける。自分の気持ち(次第)だと思う」と、現役続行に前向きな発言も飛び出した。
一定の手応えは得たとはいえ、まだ改善点がある。次なる目標を見定め、来季も勝負の銀盤にいる気がしてならない。【芳賀竜也】
毎日新聞 3月29日(土)22時26分配信
【浅田、今後の進退について「まだハーフハーフ」】
フィギュアスケートの浅田真央(中京大)は29日、世界選手権終了後、今後の進退について「まだハーフハーフ(半々)です」と明言を避けた。
浅田は昨年4月の世界国別対抗の後、ソチ五輪に臨む今季を集大成とする考えを表明、引退を示唆した。6位に終わったソチ五輪から帰国直後には、去就について「ハーフハーフ」と話した。
産経新聞 3月29日(土)22時38分配信